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【債券週間展望】長期金利に上昇圧力、米金融政策の正常化意識との声

9月第4週(21日-24日)の債券市場では、長期金利に上昇圧力が掛かりやすいと予想されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)での金融政策の正常化が意識され、米長期金利の上昇懸念が相場の上値を抑えるとの見方が出ている。一方、上半期末の接近と祝日の影響で投資家は動きづらいとの指摘もある。

市場参加者の見方

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 最大の注目はFOMC。米金融政策は正常化に向かう見通しで、引き続き米長期金利の上昇懸念が相場の上値を抑える
  • ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は正常化を慎重に進めるとみられ、早期の利上げ観測は高まらないだろう
  • 国内投資家は上半期末の接近や祝日が多い影響で積極的な動きは期待できないが、引き続き利回りはやや上昇しそうだ
  • 10月から日本銀行の国債買い入れオペ減額の可能性が意識され始めることも上値を抑える要因
  • 長期金利の予想レンジは0.030%~0.060%

◎SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 日本は3営業日しかなく、通常の利付国債入札も予定されていないため、期末を控えて狭いレンジでもみ合いか
  • 日銀会合は無風。FOMCは声明文に11月会合でテーパリングの是非を決める事前予告が入る可能性があるが、ドットチャートは大きく変更しないだろう
  • 債務上限問題や経済対策関連法案の審議もある中、パウエル議長はバイデン政権を刺激するようなことは言わないだろう
  • 月末に発表される四半期の日銀オペ予定が意識されるのはまだ早いが、あえて金利上昇要因を挙げるとすればオペ減額への警戒感だろう
  • 長期金利の予想レンジは0.035%~0.055%

国債入札予定

 対象発行予定額
21日

流動性供給

(残存期間1年超5年以下)

4000億円程度

 

日銀買い入れ予定

 対象年限買い入れ予定額
24日1-3年4500億円
 3-5年4500億円
 5-10年4250億円
 25年超500億円

主な材料

  • 21日:経済協力開発機構(OECD)経済見通し
  • 21日:8月の米住宅着工件数
  • 22日:日銀金融政策決定会合の結果公表、黒田東彦総裁会見
  • 22日:FOMCの声明と経済予測を公表、パウエルFRB議長会見
  • 24日:8月の全国消費者物価指数(CPI)
  • 24日:FRBのオンラインイベント、パウエル議長やクラリダ副議長など参加
  • 26日:ドイツ連邦議会(下院)選挙
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