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アップルにアプリ市場運営方法の変更命じる-米連邦地裁が判決

更新日時
  • 「アップストア」外課金への顧客誘導を開発業者に認めるよう命令
  • エピック訴訟判決、アップルの手数料収入に大きな打撃となる恐れ

米連邦地裁はアップルに対し、携帯アプリの開発業者が購入者を同社のアプリ市場「アップストア」外の課金システムに誘導するのを認めるよう命じた。1000億ドル(約11兆円)規模のモバイルゲーム市場に対するアップルの支配力を弱める判決内容となる。

  カリフォルニア州北部地区の連邦地裁判事は10日、アップルのアプリ配信の仕組みを巡り提訴していた人気ゲーム「フォートナイト」開発業者エピックゲームズの差し止め請求を認めた。

  アップルはアプリ開発業者に同社以外の課金方法に誘導するのを規約で禁じ、アップストアでの取引について30%の手数料を得ており、今回の命令はこの収入に大きな打撃となる恐れがある。アナリストらによれば、手数料収入は年間200億ドル余りに上り、利益率は75%を上回るという。

米連邦地裁判事、アップルにアプリ市場運営方法の変更命じる
Source: Bloomberg)

  同地裁のイボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事は、アップルの課金ルールは消費者の不利益になり反競争的行為だと判断する一方、アップストアが独占的だと認定することはなく、同社の基本ソフト(OS)で第三者のアプリ市場運営を認めるよう命じるにも至らなかった。

  同判事はまた、アップルがアップストア内での取引については引き続き支配権を有し、30%の手数料を徴収することができるとした。エピックに対しては、契約違反を理由にアップルに少なくとも400万ドルの損害賠償を支払うよう命じた。

  アップルは発表文で「地裁は今日、アップストアが反トラスト法(独占禁止法)違反ではないという、ずっと自明であったことを確認した」として、判決は自社の主張の正当性を裏付けるものだとの認識を示した。

  一方、エピック創業者のティム・スウィーニー最高経営責任者(CEO)は「判決は開発業者や消費者にとって勝利ではない。エピックは10億人もの消費者のためアプリ内課金の方法やアプリ市場を巡り公正な競争のため闘っていく」とツイートした。

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原題:Apple’s App Store Grip Loosened as Judge Raps Pricing Power (3)(抜粋)

(判決の詳細やアップル、エピック両社の主張を追加し更新します)
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