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TOBで新生銀株に買い殺到、SBI「メガバンク構想」に本気度確認

  • 新生銀株はストップ高買い気配、SBIが1株2000円でTOB実施
  • SBI株価も1年4カ月ぶりの日中上昇率、シナジー効果などに注目
Shinsei Records First-Half Net Income Of 11.1 Billion Yen
Photographer: Toshiyuki Aizawa

10日の株式市場で新生銀行に買い注文が殺到した。SBIホールディングスが新生銀に対し、1株2000円で株式公開買い付け(TOB)を実施するとの9日の発表を受けた。

9日までの新生銀行の株価動向
 
 

  新生銀の株価は取引開始から買い気配で始まり、気配値は前営業日比300円(21%)高の1740円ストップ高まで上昇。TOB価格にサヤ寄せする形で買い注文が殺到し、売買は成立していない。SBIHDは最大1164億円を投じ、新生銀への出資比率を現在の20.32%から48%にまで高める方針だ。TOB期間は10日から10月25日まで。

  一方、新生銀はSBIHDから事前の連絡を受けておらず、TOB届出書の内容などを分析した上で対応を表明するとして、株主には慎重な対応を呼び掛けている。

  SMBC日興証券アナリストの佐藤雅彦氏は、「ホワイトナイトの出現は想定しにくく、新生銀側がTOB成立を阻止するのは難しい印象」とリポートで指摘。SBIは新生銀の取締役人事に反対するなど、対立姿勢を示しているが、今後従来以上のシナジーを得られるのかなどに注目したいとした。

  SBIHDの株価も一時7.5%高の3015円まで上昇し、昨年4月30日以来となる約1年4カ月ぶりの日中上昇率となった。新生銀グループの消費者金融事業やクレジット投資、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資などの事業を高く評価しており、出資引き上げにより連携強化を狙う。

  SBIHDの北尾吉孝社長は、地方銀行との連携による「第4のメガバンク構想」を掲げる。ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役は「今回のTOB発表で、これまで仕掛けてきた第4のメガバンク構想についての本気度を市場が再確認した」と株価上昇の背景を分析した。

  市場ではSBIHDについて慎重な見方もある。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の辻野菜摘シニアアナリストはリポートで「新しい分野にすぐに参入するために、結果的にリスクを取ってしまうこともある」と指摘。その上で「業界の中での足並みなどにとらわれない投資手法を実施することもあるため、誰もが同社のパートナーになることを望むわけではない」との見方を示した。

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