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ボストン連銀総裁、REITに積極投資-不動産市場の過熱リスク警告

  • 白紙委任信託ではないと連銀は確認、倫理規律などとは整合
  • ダラス連銀総裁も昨年、複数回にわたり100万ドル超規模の株式取引
Eric Rosengren, president and chief executive officer of the Federal Reserve Bank of Boston.

Eric Rosengren, president and chief executive officer of the Federal Reserve Bank of Boston.

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

住宅セクターのリスクについて、米連邦準備制度の中でも特に厳しく批判してきたボストン連銀のローゼングレン総裁が、同セクターに積極的に投資していたことが情報開示で明らかになった。

  開示文書によれば、同総裁は不動産投資信託(REIT)4本に投資しているほか、これらの投資信託と他の証券を複数回にわたって売買していた。

  ボストン連銀のルーシー・ウォーシュ報道官は、ローゼングレン総裁の取引が白紙委任信託を通じたものではないことを認めたが、「連邦準備制度の強い倫理規律と時間的な枠組みと整合する」とした。

Fed Presidents John Williams And Eric Rosengren Discuss The 2 percent Inflation Target
ボストン連銀のローゼングレン総裁
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  ローゼングレン総裁はこれまで、商業不動産に対する懸念を公のスピーチで示していた。テーパリング(資産購入の段階的縮小)に際しては住宅市場の過熱を避けるために、米国債よりも速いペースで住宅ローン担保証券(MBS)の購入規模を縮小することを検討するべきだとも主張している。

  一方でダラス連銀のカプラン総裁は米経済がコロナ禍で揺れていた昨年、100万ドル(約1億1000万円)を超える規模の取引を複数回行っていたことが別の届け出で明らかになった。元ゴールドマン・サックス・グループ幹部のカプラン氏は、野球の大リーグ(MLB)カンザスシティー・ロイヤルズの権益として100万ドル超を有していることも明らかにした。

  カプラン氏の金融取引について最初に報じた米紙ウォールストリート・ジャーナルによれば、同氏はデルタ航空やアルファベット、ベライゾン・コミュニケーションズなど十数社の株式を100万ドルを超える規模で取引していた。

  ダラス連銀は「すべての取引はダラス連銀の法務顧問の審査を受けており、行動規律に準拠していることが確認されている。金融取引を禁じるブラックアウト期間に行われた取引はない」との声明を出した。

原題:Fed Official Who Warned on Real Estate Was Active REIT Trader(抜粋)

 

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