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中国恒大、ドル建て債にまた売り浴びせ-銀行借入の利払い停止報道で

更新日時
  • 銀行2行への利払い一時停止する計画、21日期限-REDD
  • ムーディーズに続きフィッチも格下げ-不履行懸念広がる

中国不動産開発大手、中国恒大集団のドル建て債が再び売られ、過去最低を更新した。米ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティングスの格下げに加え、銀行借入金の利払いを一時停止する計画だと報じられた。

  2025年償還のドル建て債は8日の取引で額面1ドルに対して1.5セント下落し、24.2セントを付けた。リスク・イベントドリブン・アンド・ディストレスト・インテリジェンス(REDD)によると、中国恒大は今月21日に期限を迎える銀行2行からの借入金利払いを停止する計画で、1行には延長計画の連絡を待つよう要請した。

中国恒大、銀行2行に融資の利払い一時停止を通知-REDD

  この日の香港株式市場では同社株価が一時3.1%下落し、2009年の新規株式公開(IPO)価格を割り込む場面があった。上昇に転じて引けたものの、同社が抱える膨大な債務を巡りデフォルト(債務不履行)懸念が広がった。

 

Evergrande's share price dipped below HK$3.5 offered in IPO
中国恒大集団の株価
出所:ブルームバーグ

  中国恒大の格付けを「CC」に引き下げたフィッチは資料で、「今回の格下げはある種のデフォルトが起こりそうに見受けられるとのわれわれの見解を反映している」と指摘。「タイトな流動性や契約販売の減少、サプライヤーならびに請負業者に対する支払い遅延への対応に向けた圧力、資産売却の進捗(しんちょく)が限定的であることを踏まえると、信用リスクは高いとわれわれは考えている」と説明した。

  ムーディーズも7日、中国恒大の格付けを「Caa1」から、「デフォルトに陥っている可能性、あるいはそれに非常に近い状態」を示唆する「Ca」へとさらに3段階引き下げ。同社の流動性およびデフォルトリスクは「増大」していると指摘した。

中国恒大をムーディーズとフィッチが格下げ-不履行リスク

  3000億ドル(約33兆1200億円)余りの負債を抱える中国恒大が破綻すれば、貸し手である金融機関、サプライヤー、小規模企業、何百万もの住宅購入者の間で混乱が生じる恐れがある。中国当局はこれまでのところ中国恒大に債務リスクの解消を急ぐよう促す以外は、同社を巡る方針に関して沈黙を守っている。

  許家印会長は、多額の借り入れと積極的な土地確保をてこに中国恒大を一代で大手不動産開発企業へと育て上げた。昨年は富裕層の友人や政府の支援で債務危機を何とか回避していたが、中国当局が不動産業界のレバレッジ抑制を目的に設けた「三条紅線(3つのレッドライン)」によって問題が再び表面化していた。

中国恒大、3つの負債基準のうち1つ満たす-投資家の反応冷ややか

  中国恒大は先週、資金調達に向けた取り組みが十分でなければ借り入れに関してデフォルトが生じる可能性があると自ら警告していた。

原題:
Evergrande’s Second Downgrade in Two Days Raises Fear of Default(抜粋)

Evergrande Dollar Bonds Fall After Suspended Loan Payment Report(抜粋)

(ドル建て債の価格動向、利払い一時停止に関する報道を1-2段落に加えて更新します)
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