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ソロス氏がブラックロック批判、中国投資は「悲劇的な過ち」

  • 顧客資金のほか、米安全保障上もリスクとWSJに寄稿
  • 抑圧的、民主的という2つの統治システムの生死を分ける闘いと指摘
George Soros, billionaire and founder of Soros Fund Management LLC.

George Soros, billionaire and founder of Soros Fund Management LLC.

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

資産家ジョージ・ソロス氏は、ブラックロックが推し進める中国投資を批判した。顧客資金のほか、米国の安全保障上のリスクになるとの見方を示している。

  ソロス氏は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で「中国に今、数十億ドル投じるのは悲劇的な過ちだ」と断じ、「ブラックロックの顧客が資金を失うだけでなく、さらに重要なこととして、米国を含む民主主義国家の安全保障上の利益にダメージを与える公算が大きい」と指摘した。

Day Three Of The World Economic Forum (WEF) 2020
ジョージ・ソロス氏
 

  世界最大の資産運用会社であるブラックロックは8月、中国の個人投資家を対象に投資商品の提供を開始。6月には、同国で外資が完全子会社による投資信託ビジネスを始める初のケースとして当局の認可を得た。

  慈善活動家でもあるソロス氏はここ数週間に、習近平共産党総書記(国家主席)率いる中国と経済的結び付きを強めることに警鐘を鳴らしている。先月のWSJへの寄稿では、「世界の開かれた社会にとって最も危険な敵」だとして習氏を非難したほか、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に掲載されたコラムでは米議会に対し、株主と連携した透明性のあるガバナンス構造を持つ企業にのみ投資するよう資産運用会社に義務付ける法案の可決を促した。

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  最新のWSJへの寄稿でソロス氏は、ブラックロックが習氏を理解していないようだとし、習政権はあらゆる中国企業を「一党独裁国の手段」と見なしていると断じた。

  中国と米国は「抑圧的、民主的という2つの統治システムの生死を分ける闘いの中にある」とも指摘した。

原題:
George Soros Calls BlackRock’s China Investment ‘Tragic Mistake’(抜粋)

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