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エルサルバドルの「実験」に世界が注目-ビットコインを法定通貨化

  • 勇敢で新しい取り組みだとブロックチェーン・ドット・コム
  • 多くの国民が使用するか、貧困に苦しむ国に恩恵もたらすかが注目点
A pedestrian opens a door to a Chivo Bitcoin automated teller machine (ATM) booth at Gerardo Barrios plaza in San Salvador, El Salvador, on Saturday, Aug. 28, 2021. 

A pedestrian opens a door to a Chivo Bitcoin automated teller machine (ATM) booth at Gerardo Barrios plaza in San Salvador, El Salvador, on Saturday, Aug. 28, 2021. 

Photographer: Camilo Freedman/Bloomberg

暗号資産(仮想通貨)の ビットコインは7日、中米エルサルバドルの法定通貨となる。法定通貨となるのは世界初で、誕生から12年のビットコインにとってこれまでで最も大きな試金石となる。

  仮想通貨に賛成、反対を問わず世界中の人が同国で米ドルと併用されるビットコインの「実験」に注目することになる。多くの国民がビットコインの使用を望むかどうかや、暴力が横行し貧困に苦しむ同国に恩恵をもたらすかがポイントだ。

  エルサルバドルのブケレ大統領は法定通貨化に先立ち、同国がビットコインを追加購入し、計400ビットコイン(BTC)を保有したことを6日のツイッター投稿で明らかにした。400BTCは時価で約2000万ドル(約22億円)に相当。大統領はまず200BTCを購入したと述べたこの日の最初のツイートで、同国が「さらに多く」のビットコインを買い入れるとしていた。

エルサルバドルが計400ビットコイン購入-法定通貨化に先立ち (1)

  この実験が成功すれば、他の国・地域も追随する可能性がある。エルサルバドル政府は公式の電子財布「CHIVO(チボ)」を導入し、登録者に30ドル相当のビットコインを配布することから、当初はこれがビットコインの使用を促す見込みだ。

El Salvador Readies Bitcoin Rollout With 200 ATMs For Conversion
首都サンサルバドルにあるビットコインのATM(8月28日)
 

  物品の販売やサービスの提供を手掛ける企業はビットコインでの支払いを受け入れるよう義務付けられるほか、政府もビットコインによる納税を認める。ビットコインの法定通貨化を考案したブケレ大統領は、これにより同国金融システムにより多くの人を呼び込めるほか、海外在住の同国人が本国に送金する手数料が節約できることが利点だとしている。

  米ブロックチェーン・ドット・コムの調査責任者、ガリック・ハイルマン氏は「これは勇敢で世界的に新しい取り組みだ」と指摘。「未知の領域だが、この実験が行われることは喜ばしいし、多くのことが学べると思う」と述べた。

  ブケレ政権はこれまでに全国に200台の現金自動預払機(ATM)を設置している。

原題:
Bitcoin Faces Biggest Test as El Salvador Makes It Legal Tender(抜粋)

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