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日経平均入れ替えに「副反応」、Fリテイリなどさえず-NT戻り一服

  • 指数イベントに伴う換金売り規模は5000億円前後との試算
  • 換金規模大きい、中期的には消化可能-三井住友DS・市川氏
A woman holding an umbrella stands next to the logo of Uniqlo at the Ameya Yokocho market in the Ueno district of Tokyo.

A woman holding an umbrella stands next to the logo of Uniqlo at the Ameya Yokocho market in the Ueno district of Tokyo.

Photographer: Soichiro Koriyama/Bloomberg

日本を代表する指数である日経平均株価の定期入れ替えは、株価指数間のパフォーマンスや個別銘柄に一時的に影響を与える「副反応」が生じる可能性がある。時価総額の大きな3銘柄の新規採用が要因だ。

  日本経済新聞社は6日、日経平均を構成する225銘柄の定期入れ替えで任天堂村田製作所キーエンスを新規採用すると発表した。今回の銘柄入れ替えでは新規採用銘柄の調整株価が除外銘柄より大きいため、入れ替えの対象にならなかった構成銘柄には指数に連動した運用を目指すパッシブファンドの売り需要が発生する。

  SMBC日興証券は約5220億円の換金売りが出ると試算。大和証券でも約4700億円の換金売りが出ると予想した。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、銘柄入れ替えそのものにはサプライズはないとした上で、「入れ替えに伴う換金売りはまずまず大きな規模。国内指数入れ替えでこれだけの金額はあまり聞いたことがない」と語る。

  日経平均の値動きや構成銘柄には株式需給面からの影響が出る。7日の東京株市場で日経平均は3万円大台を回復する中でも、指数寄与度が最も大きいファーストリテイリングはマイナス圏での動きが目立つ。京セラも上値が重く、時価総額に対して指数ウエートの高い銘柄の一角がさえない動きとなっている。

  日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は戻り一服。7日午前のTOPIXは日中高値の上昇率は1.5%だったが、日経平均は1.3%高にとどまった。日経平均を構成する銘柄の換金売りが一段と広がれば、NT倍率の下げ基調がふたたび強まる。

上値重い
 
 

  SMBC日興の伊藤桂一チーフクオンツアナリストは、上場投資信託(ETF)の配当金捻出など日本株全体に影響する需給イベントなどと違って、今回は日経平均のみに直接影響するイベントだと指摘。入れ替えの10月1日接近に伴って、日経平均の既存銘柄へのまとまった売りや日経平均売り・TOPIX買いの動きが一時的に出る可能性があると語る。

  もっとも、三井住友DSの市川氏は、株式市場全体が低迷しているときはこうした需給は指数の下押し圧力にあるものの、「現在の市場は改善傾向にある。この程度の金額なら消化できるかもしれない」とも予想していた。

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