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JR西の株価が16%下落、大規模増資を嫌気ー他の鉄道株にも売り

更新日時
  • 厳しい経営環境、早期の財務体質改善が必要と考え増資決断-JR西
  • 資本調達の必要性は強く意識されておらず、サプライズ-識者

JR西日本の株価が2日、一時前日比16%安の5020円と1996年10月の上場以来、最大の日中下落率となった。同社が前日発表した大規模な公募増資による株式価値の希薄化に対する懸念が広がり、他の鉄道株の多くも下落した。

  • 同社は増資の発表資料で、2期連続で大幅損失を計上する見込みで、足元でも新型コロナウイルス感染症の影響で非常に厳しい経営環境が続いているとした上で、早期に財務体質の改善を図ることが必要と考え、資本調達を決断したと説明
  • 東海東京調査センターの金井健司アナリストは電話取材で、鉄道株はこれまでエクイティファイナンスの必要性や可能性は強く意識されてこなかったため、JR西の発表は「サプライズ」だったとコメント
    • 鉄道会社は鉄道以外の資産もあるため、エクイティファイナンスに頼らなくてもそういった資産の売却によりキャッシュの創出や自己資本の改善ができるという期待があった
  • ジェフリーズ証券アナリストの竹内進之介氏らはリポートで、希薄化を招くことを理由に「印象はネガティブ」と評価
    • JR西のバランスシートは他のJR大手よりも悪いが、エクイティファイナンスをせずに乗り切ることができるというのがメーンシナリオだった
  • JR西は最大2786億円の調達金額のうち、700億円を大阪駅西側エリアの再開発、1000億円を生産性向上や車両申請などの設備投資、残りの約1000億円を財務基盤の維持・強化に向け長期債務の返済資金に
  • JR東日本とJR東海の株価もそれぞれ一時前日比7.9%安、5.1%安となるなど他の国内鉄道や航空会社の株価も下げ
    • 鉄道・レジャーセクターに対する投資家のセンチメントが一時的に悪化するリスクージェフリーズ証券
  • 関連記事:JR西:国内外で新株発行へ、最大約2786億円を調達 (2)
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