コンテンツにスキップする

ECBはインフレ高進のリスクを無視すべきではない-ワイトマン氏

  • サプライチェーン目詰まりと家計貯蓄が物価押上げ要因-独連銀総裁
  • 来週の政策決定を控え熱い議論、政策委員会内で紛糾も

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのワイトマン・ドイツ連邦銀行総裁は、インフレが現在想定されている以上に加速するリスクをECB当局者は無視してはならないとの考えを示した。政策決定を来週に控え、熱を帯びつつある議論に加わった。

  会議での講演内容の写しによると、同総裁は1日、「物価見通しに対するリスクを注視しなければならない。私の見解では、上向きのリスクが優勢だ」と語った。「緩和的な金融政策は依然として適切だが、インフレが加速し過ぎるリスクを無視すべきではない」と論じた。

  8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比3%上昇と10年ぶりの高インフレを記録し、加速は一時的な要因が原因で来年には消えるとの当局者らの主張に疑問を投げかけた。

  ワイトマン氏は製造業のコストを押し上げているサプライチェーンの目詰まりと巨額の家計貯蓄を、物価上昇の考えられる要因として挙げた。これらがインフレ期待と賃金の上昇につながれば、インフレはより持続的に加速し得ると指摘した。

  ECB政策委は来週の会合で、最新の経済予測に基づきパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の10-12月(第4四半期)の購入ペースを決定する。

  ホルツマン・オーストリア中銀総裁とクノット・オランダ中銀総裁は8月31日に、ユーロ圏の景気回復の進展に照らし、購入を減速させるべきだと主張した。

  一方、ギリシャ中銀のストゥルナラス総裁は1日、ECBがインフレ急上昇を過剰に解釈してはならないと反論。政策委のタカ派メンバーと慎重派との間で議論が白熱する可能性が示唆された。

 

参考記事

原題:
ECB Shouldn’t Disregard Risk of Higher Inflation, Weidmann Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE