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中国人民元、円とポンド抜き世界3位の準備通貨に-ゴールドマン予測

  • 外国勢の中国国債保有は過去最高3380億ドル-元は16年以来の高値圏
  • 各国中銀の元建て資産保有額は5年で4000億ドル増える可能性が高い

中国当局によって連日のように行われる業界への締め付けに伴い、中国株が投資に適さないと見なす外国人投資家もいる中で、中国の債券市場は資本をなお引き付けている。外国為替市場を見ても、全てがコップの中の嵐のように映る。

  中国当局の教育産業への規制強化で中国株から1兆ドル(約110兆円)強の時価総額が吹き飛んだ7月、外国勢の中国国債保有額は過去最高の3380億ドルに達した。一方、外国為替市場では人民元が貿易加重ベースで2016年以来の高値に近い水準だ。

  ゴールドマン・サックスは、人民元が30年までに円とポンドを抜き、世界3位の準備通貨になると予想している。 世界の準備通貨(12兆ドル)のうち、元は現時点ではドル、ユーロ、円、ポンドに次いて5位にランクされる。

  ダニー・スワナプルティ、マイケル・ケーヒル両エコノミストは8月31日のリポートで、世界各国・地域の中央銀行の元建て資産保有額が現在の2870億ドルから向こう5年で4000億ドル増える可能性が高いと予測。リポートによれば、世界の準備通貨に占める元の比率は、30年までに今の2.4%から6%に高まる可能性があり、地位向上の「かなりの部分」で円の犠牲を伴う見通しだ。

Yuan's share in global reserves steadily increases
 
 


  元の保有を増やす動機となり得るのがリターンと分散投資だ。エコノミストによれば、各国中銀は過去10年で保有する準備資産のリターンに一段と敏感になった。世界銀行の調査では、中銀は先進国国債といった伝統的な資産への投資を減らし、新興国・地域の国債・社債の保有を増やした。

  他の資産との相関性が低く、利回りが3%近い中国の債券は、マイナス金利が珍しくない世界で存在が際立っている。

Foreign investors boost their holdings of Chinese bonds to a record
 
 

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原題:
Goldman Sees Yuan Passing Yen as Reserve Currency: China Today(抜粋)

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