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米テーパリング、今度は遅過ぎリスク-13年の速過ぎ批判のラジャン氏

  • 引き締めが遅過ぎれば将来により強い引き締めが必要になるリスク
  • フィデリティのティマー氏もテーパリング遅れのリスク指摘

米連邦準備制度が債券購入のテーパリング(段階的縮小)を巡り2013年に引き起こした「テーパータントラム(市場のかんしゃく)」について批判的だったラグラム・ラジャン氏は、今回は米当局が新型コロナウイルス対応の景気刺激措置の引き揚げで後れを取るのではないかと懸念している。

  インド準備銀行(中央銀行)総裁を務め、現在はシカゴ大学経営大学院教授の同氏は31日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、高齢化や自動化、グローバリゼーションなどの長期的なディスインフレ要因から、米当局は引き締めプロセスをゆっくり進める「時間がある」と考えているが、世界金融危機の後と新型コロナ禍の後では「一つの大きな違いがある。それは巨額の財政支出だ」と語った。

シカゴ大経営大学院のラジャン氏がテーパリングについて語る
Daybreak: Asia.” (Source: Bloomberg)

  「私が心配するのは、米当局がこの新しい力を完全には織り込んでいないなら、後れを取りかねないという点だ。そうであるならば、皆が言っているように、将来により強い引き締めが必要になる」と指摘した。ラジャン氏によれば、米当局の引き締めが遅過ぎ、後でもっと速いペースでそれを補おうとすれば世界経済を不安定化させるリスクがある。

  フィデリティ・インベストメンツのグローバルマクロ担当ディレクター、ジュリエン・ティマー氏も30日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、連邦準備制度が現在月1200億ドル(約13兆2000億円)の債券購入額をゼロにしようとするならば、テーパリングのための時間は「非常に短い」と指摘。「当局は開始する必要がある」とした上で、「市場が受け入れられる範囲で進めるしかないだろう」と語った。

テーパリングの遅れ、米経済へのリスク高めるだけ-ライディング氏

 

原題:Fed Now Risks Too-Slow Taper After Too Fast in 2013, Rajan Says、Fidelity’s Timmer Says Fed ‘Needs to Get Going’ on Bond Taper(抜粋)

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