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トヨタ自動運転バスが接触事故、パラリンピック選手村でー社長が謝罪

  • 事故で負傷した柔道男子代表の北薗選手は28日の試合を欠場ー報道
  • 自動運転車が普通の道路を普通に走るのはまだ現実味ないー豊田社長

トヨタ自動車は27日、東京パラリンピックの選手村(東京都中央区)で同社が提供する自動運転バス「eパレット」が接触事故を起こしたと発表した。

  

The Olympic and Paralympic Village Media Tour
トヨタのeパレット(選手村、6月20日)
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

同社の発表によると、26日午後2時頃に横断歩道を渡っていた視覚障がいのある歩行者にeパレットが接触した。朝日新聞は警視庁関係者を情報源に、eパレットと接触した柔道男子81キロ級の北薗新光選手は頭と両足を打って約2週間のけがを負っており、28日の試合を欠場すると報じた

  トヨタの豊田章男社長は27日、自社ウェブサイトでのライブ中継で「接触事故により多くの方にご心配をおかけし、大変申し訳ないと思っている」と謝罪した。

  豊田社長によると、丁字路を右折中のeパレットが横断歩道の手前で一時停止をした後、車内にいたオペレーターが安全確認をした上で手動操作で発進した直後に接触事故を起こした。「たぶんスピードで1、2キロ。時間にして1、2秒の間に接触が起こった」という。

  同社広報担当の本間英章氏は、接触事故が発生した際にeパレットがオペレーターによる手動操作から自動運転に切り替わっていたかどうかはまだ分かっていないと話した。

  自動運転技術を巡ってはトヨタなどの自動車メーカーに加え、米IT大手グーグルなどの異業種も巻き込んで開発競争が激化しているものの、完全自動運転の実用化には至っていない。また、人身事故が相次ぎ問題となっている。米ウーバー・テクノロジーズの自動運転車が2018年に死亡事故を起こし、米テスラの自動運転支援システム「オートパイロット」を搭載した車でも事故が発生した。

  レーシングドライバーでもある豊田社長は、自動運転技術は「まだ私の運転レベルには到達していない」とし、「普通の道を普通に走るというのはまだ現実味を帯びていない」と評価。その上で、「パラリンピックという特殊環境の中で目が見えない方もいれば、いろんなところが不自由な方もいる。そこまでの環境に対応できなかったということは言えるのではないか」と述べた。

  トヨタによると、事故を受けてeパレットの運行は全て停止している。事故原因の特定に向け、同社は警察の捜査に協力していくという。

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