8月米消費者マインド、確定値も低水準-前月からは「大きく悪化」
Jordan Yadoo
更新日時
8月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は速報値とほぼ変わらず、約10年ぶりの低水準にとどまった。インフレや新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に対する懸念が重しとなった。
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消費者マインド指数は約10年ぶりの低さ、期待指数は2013年以来の低水準となった
出所:ミシガン大学
インサイト
- ミシガン大消費者調査ディレクターのリチャード・カーティン氏:
- 「消費者が極端に反応した背景にはデルタ変異株によるコロナ感染の急拡大や、インフレの高進、賃金上昇ペースの減速、失業率の下げ渋りがある」
- 「マインドが並外れて大きく悪化したのは、コロナ禍が間もなく終わり、厳格な規制の再導入なしに普通の生活に戻れるとの望みが打ち砕かれたという感情的な反応も反映している」
- マインド悪化が支出の削減につながれば、向こう数カ月で経済成長が一層鈍化する可能性がある
詳細
- 現況指数は78.5-速報値から小幅に上方修正されたが、なおも昨年4月以来の低水準
- 5年先のインフレ期待は2.9%-3カ月ぶり高水準
- 1年先のインフレ期待は4.6%-約10年ぶり高水準だった前月(4.7%)からわずかに低下
- 調査は7月28日から8月23日に実施。アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンによる全権掌握と、首都カブールから米国・アフガン市民の退避が始まった時期にも重なる
- 統計表
原題:U.S. Consumer Sentiment Remains Depressed in Late August(抜粋)
(統計の詳細とチャート画像を追加します)
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