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中国恒大の資産売却は始まったばかり-当局からの財務改善圧力強まる

  • 中国経済の混乱防ぐため、迅速に債務問題解決を-当局の姿勢は明確
  • 恒大はこの数カ月で保有株売却進めるも1700億円の調達にとどまる

中国の金融規制当局による財務改善圧力が強まっている不動産開発大手、中国恒大集団は保有する資産の売却をさらに進める方向だ。

  銀行やサプライヤー、住宅購入者への負債が計3000億ドル(約33兆円)にも上る中国恒大と同社のかじ取りを担う許家印氏にとって、残された時間は少なくなっている。

  一部の主要債権者から一時的な猶予を得た中国恒大に対し、政策当局が発するメッセージは明確だ。中国経済の混乱を防ぐため、迅速に債務問題を解決せよ、ということだ。

Evergrande's Hong Kong Properties as Banks Rethink Mortgage Halt After Queries From HKMA
香港の中国恒大センター(7月)
 

  つまり、中国恒大は大幅値引きでも早期に資産を売却し、会社として善意を示す必要がある。同社は香港本部ビルの売却交渉を進めているほか、香港の住宅プロジェクトを取得価格を下回る水準で売ることも目指している。今年3月以降、投資家の動揺で電気自動車(EV)と不動産管理部門は約780億ドル相当の時価総額を失った。両部門も売却対象に入る。

Evergrande Empire

Operations span from spring water to electric vehicles

Sources: Company filings; data compiled by Bloomberg

Data as of August 25, 2021

  一連の株価急落は、許氏が期待できる売却資金の規模にも影響しそうだ。BNPパリバは6月、中国恒大が非不動産事業で800億ドル相当の株式を保有しており、売却すれば流動性の創出に寄与する可能性があるとの見方を示していた。

  カイユアン・キャピタルのブロック・シルバーズ最高投資責任者(CIO)は、「中国恒大債は最終的には現行の返済スケジュール、ならびに中国当局がしびれを切らす前に非中核資産を現金化する能力に基づいて上昇または下落するだろう」と語る。

  ブルームバーグの算出では、中国恒大はこの数カ月でEV部門やインターネット子会社、本土にある小規模な不動産会社、地銀保有株の一部を売却したが、調達額は約100億元(約1700億円)にとどまる。

原題:Evergrande Fire Sale Just Getting Started as Debt Woes Mount (1)(抜粋)

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