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米下院、3.5兆ドルの予算決議案を可決-与党内対立ひとまず解消

更新日時
  • 米政権からの圧力や今後の手順を巡るペロシ下院議長の確約が寄与
  • インフラ包括法案の9月27日までの採決にコミットすると下院議長

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米下院は24日、3兆5000億ドル(約380兆円)の予算決議案を可決した。民主党内で意見対立があったが、ホワイトハウスからの圧力や今後の手順を巡るペロシ下院議長の確約を受け、バイデン大統領が掲げる経済政策課題の前進に向け民主党議員が結束した。

  採決結果は賛成220、反対212となり、民主党の進歩派と穏健派の対立はひとまず落ち着いた。こうした立場の隔たりによって、予算決議案と5500億ドルのインフラ包括法案を議会通過に導くペロシ議長の戦略が阻まれる恐れがあった。

規模4.1兆ドルの米経済アジェンダ、下院審議の進め方で民主党が合意

  本会議場での対立を避けるため、ペロシ議長は予算決議案について直接投票するのではなく、インフラ包括法案と投票権保護の法案の本会議審議に関する規則を下院が採択すれば、予算決議案が可決されたと見なす手続き上の措置を活用した。共和党からの賛成はなかった。

  バイデン大統領はペロシ議長について「優れた技量の」リーダーシップを発揮したと称賛した。

Pelosi, Moderates Struggle To Reach Deal To Advance Biden Agenda
米連邦議会議事堂
Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

  予算決議案は上院で既に賛成50、反対49と、与野党の路線に沿う形で可決している。24日の下院通過は、各委員会が予算枠組みを税制・支出関連法案に落とし込む財政調整措置に道を開くものだ。こうした法案は今秋に上下両院で採決が行われる。財政調整措置では、共和党のフィリバスター(議事妨害)を受けずに民主党が上院での可決に持ち込むことが可能。

  ペロシ議長は声明で、インフラ包括法案を9月27日までに採決することにコミットすると表明した。

  下院民主党では10人の穏健派議員がインフラ包括法案を直ちに採決するよう求めていた。一方、進歩派は優先課題として掲げる項目を多く盛り込んだ予算決議案を下院が取り上げ、こうした優先項目に対する上院の対応を確実にする手段として、インフラ包括法案の採決を先送りすることを求めていた。

ペロシ下院議長、インフラ法案巡る民主党穏健派との隔たり解消に苦戦

  ペロシ議長は、投票権保護の法案とインフラ包括法案を支持する穏健派がこれらの措置を進める規則に反対票を投じることはないと予想していたが、穏健派は下院が9月27日までにインフラ包括法案を採決するという明確な確約が得られるまで、立場を変えることを拒んでいた。

米下院議長が民主党議員と会合-予算・インフラ巡る対立の打開狙う

  予算決議では税制・支出法案の策定を担う議会委員会の期限を9月15日に設定。議員が同月半ばまで首都ワシントンを離れる予定を踏まえると、時間的に厳しい日程だ。

米下院が3.5兆ドルの予算決議案可決
Source: Bloomberg)

原題:House Adopts $3.5 Trillion Budget Blueprint Backed by Biden (1)Biden Praises House Adoption of $3.5 Trillion Budget Plan (1)(抜粋)

(4段落目以降にこれまでの経緯などを追加して更新します)
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