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ジャクソンホール警戒のヘッジはクレジットが割安-コラノビッチ氏

  • クレジットは株式に比べ上昇余地が限られる-JPモルガン
  • 米金融当局のテーパリングの間、相場は「持ちこたえる」と予想

米連邦準備制度のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)を週内に控え、米金融当局の政策動向によるボラティリティーに備えるならば、株式ではなくクレジット市場でヘッジするのが割安だと、JPモルガン・チェースが指摘した。

  米国の高格付け債と高利回り債のスプレッドは7月半ば以降に拡大が続き、月末までボラティリティーは高まる見込みだとマルコ・コラノビッチ氏らストラテジストが23日のリポートで予想。新型コロナウイルスのデルタ変異株の世界的影響とジャクソンホール会合で示されるかもしれない米当局の政策変更を市場が消化する間は、不安定な状態が続くとみている。

  「米金融当局がテーパリング(債券購入縮小)を進める間、市場は持ちこたえる公算が大きいが、関連のリスクをヘッジするならば、株式よりもクレジットまたはクレジットのボラティリティーを検討するべきだ。クレジットの値上がり余地は株式より限定的だし、インプライドボラティーは株式より低い」とコラノビッチ氏らはリポートで分析した。

 

Bets on VIX upside are most expensive vs downside ones since early 2018
 
 

  市場はテーパリングのスケジュールに関するヒントを求めて当局を注視している。週末にかけてのジャクソンホール会合後には、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が視界に入る。

  新型コロナのような予測不可能な要素は投資家を神経質にし、さまざまなヘッジのコストは高くなっている。一般的なのは株式のボラティリティー指数(VIX)を使ったヘッジだが、VIX上昇を見込む3カ月物の取引のコストは低下を見込む取引に対して2018年序盤以来の割高な水準となっている。このためクレジット市場が選択肢に上る。

  コラノビッチ氏らは「スプレッドについてポジティブだが、デルタ変異株のリスクとジャクソンホールが理由で目先の波乱を予想している」という。

  

原題:
JPMorgan’s Kolanovic Sees Credit as Good Way to Hedge Fed(抜粋)

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