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米大統領にアフガン撤退期限の延長要請へ-24日にG7サミット

更新日時
  • 米軍が月末撤退ならアフガンの混乱に拍車-延期の公算小さいと英国
  • タリバンは期限延長なら相応の結果招くと警告-事態は複雑化

緊迫するアフガニスタン情勢を巡り、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が24日にオンライン形式で開催される。バイデン米大統領は同盟国から今月末の米軍撤退期限の延長を求められる見通しだが、英国は米国が方針を転換する公算は小さいとの見方を示した。月末までに米軍が完全撤退すれば、アフガンの混乱に拍車がかかるとの懸念が強まっている。

  ジョンソン英首相が呼び掛けたG7サミットでは、アフガンからの退避と米軍撤退が主要議題となる見込み。米軍撤退計画はタリバンの権力掌握とアフガン政権崩壊を加速させた。

First Day Of G-7 Leaders Summit
バイデン米大統領(右)とジョンソン英首相(6月11日)
Photographer: Hollie Adams/Bloomberg

  米軍の完全撤退後は外国とつながりがあるアフガン人と外国人の退去は極めて難しくなる。米欧首脳は米軍が期限通りあと1週間で撤退するなら市民の退避完了を急ぐ必要があると懸念している。 

  バイデン大統領は既に、撤退期限延長が必要かもしれないと認めているものの、タリバンの報道官は米国が撤退を延期するなら「相応の結果」を招くと警告しており、8月31日が「レッドライン(譲れない一線)」だと強調した。

  撤退期限延長への期待がある一方で、ウォレス英国防相の見方は慎重だ。英スカイニューズに対して24日、延長の「可能性は小さいだろう。タリバンの主張だけでなく、バイデン大統領の公式声明を見てもそう思う」と発言。「期限が近づくにつれて、安全保障上のリスクが増すことは間違いない。危険は増す一方だ」と続けた。

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  バイデン大統領とジョンソン首相はG7サミットの前夜に電話会談し、「退避の資格がある者を確実に出国させるため引き続き協力する」ことで一致した。だが、タリバン側の警告で事態は複雑化している。

  サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は「大統領は引き続き、今後の退避の方法について英首相ら同盟国首脳と協議して行く」と述べるにとどめ、G7サミットでバイデン大統領がどのような立場を示すかについてはコメントを控えた。

  米欧諸国は、タリバンがこれほどの速さで首都カブールに進攻することを予測できなかったとして批判を浴びている。退避が途中で打ち切られ、出国させるべきアフガン人が多く取り残されれば、さらに大きな政治的影響を招く恐れがある。

原題:U.K. Sees Little Chance of G-7 Swaying Biden on Afghanistan (1)(抜粋)

 

(第5段落などに英国防相の見解を入れて更新します)
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