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世紀の空売りバーリ氏、米長期国債下落に賭け-ETFプットに308億円

  • iシェアーズ米国債20年超ETFのプット2億8000万ドル相当を保有
  • サイオン・アセットの保有額は3月末時点の1億7200万ドルから増加

世界的な金融危機の際に住宅バブル崩壊に賭ける投資で成功し、マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ショート)で有名になったマイケル・バーリ氏が、米国の長期国債相場が下落する方向に資金を投じている。

  バーリ氏が創業し、最高経営責任者(CEO)を務めるサイオン・アセット・マネジメントが6月末時点で、上場投資信託(ETF)「iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)」 のプットオプション(売る権利)2億8000万ドル(約308億円)相当を保有していることが、米規制当局への届け出で分かった。3月末時点の1億7200万ドルから保有額が増えた。

  このプットオプションは、米国債利回りが上昇し、TLTの価格が下落すれば、利益が得られる。新型コロナウイルス・デルタ変異株の感染拡大懸念が投資家を米国債投資に駆り立てる中で、そのような動きは最近は起きていない。

  しかし、27日にオンライン形式で開催されるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムを控えて、資産購入のテーパリング(段階的縮小)の年内開始があり得るのではないかとなお推測する向きは多い。実際そうなれば米国債弱気派の正しさが証明されるだろう。

  新型コロナの感染再拡大がどこまで経済成長の重しになるのか、米連邦準備制度の方針転換の際にそれが影響するのかどうか、同シンポで講演するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言から手掛かりを得ようとトレーダーは耳を澄ますことになろう。

  サイオンが6月末以降にポジションを変えたかどうかは明らかでない。カリフォルニア州サラトガの同社オフィスに20日に電話取材を試みたが、応答はなかった。

  ブルームバーグが実施した調査によると、年末の米10年債利回りは1-2%と見込まれ、予想中央値は1.6%となっており、バーリ氏の弱気見通しは、ウォール街ストラテジストの大部分の予測にほぼ沿っている。

 

Michael Burry positioned to gain if yields reverse course
 
 

 

原題:
Michael Burry’s Pretty Big Short Hinges on Treasuries Sinking(抜粋)

 

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