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トヨタ、9月の世界生産は4割減少へ-部品供給不足で工場停止

更新日時
  • 東南アジアのコロナ感染拡大やロックダウンが影響-熊倉本部長
  • トヨタ株は一時4.7%安、約1年5カ月ぶりの日中下落率

トヨタ自動車は19日、9月の世界生産が当初計画から4割程度減少する見通しを明らかにした。東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品供給不足が続いており、9月も国内完成車工場の生産調整を行う。

  発表資料によると、8月24日から9月末までの間に主力拠点の高岡工場(愛知県豊田市)や堤工場(同)など14工場、27の生産ラインで最大22日間稼働を停止する。

  トヨタ調達本部の熊倉和生本部長はオンラインで、「足元の東南アジアの感染拡大やロックダウンが大きく影響して複数の仕入先の稼働に大きな影響」が出ていると説明。減産の原因は「一言で言えば、コロナ」だと述べた。熊倉氏によると、9月の減産規模はグローバルで36万台、うち国内が14万台で、「当初計画の4割減ぐらい」という。

  一方、熊倉氏は930万台としている今期(2022年3月期)の生産見通しに関しては変更しないと話した。

Vehicles and Dealerships Ahead of Auto Companies Earnings
横浜市のトヨタ販売店(2月7日)
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

 

  日本経済新聞電子版は同日午後、世界的な半導体不足や部品調達の停滞などを理由としたトヨタの減産について報道。これを受けてトヨタの株価は下落幅を大幅に拡大、一時前日比4.7%安の9271円まで売られ、昨年3月30日以来の日中下落率となった。終値は9295円だった。

  セゾン投信運用部の瀬下哲雄運用部長は、用意周到と見られていたトヨタで問題が起きたとすれば、アジアで新型コロナ感染が広がり、サプライチェーンが寸断されるいう懸念が「現実になった」と考えられるのではないかと指摘した。

  報道を受けて、日産自動車株も一時前日比2.6%、ホンダも2.8%の大幅な下落となったほか、デンソーアイシンなどトヨタ系に自動車部品メーカーの株価も大幅下落でこの日の取引を終えた。

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(トヨタや識者のコメントなどを追加して記事を更新します)
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