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三井住友Fが証券代行業に参入、IRジャパンと業務提携へー関係者

  • 3信託銀中心の寡占市場に風穴、上場企業や個人株主増加で市場拡大
  • 当面は上場目指す企業がターゲット、週内にも発表で調整

三井住友フィナンシャルグループは、企業の株主名簿管理などを行う証券代行業務に参入する方針を固めた。同業務で強みを持つアイ・アール・ジャパン・ホールディングス(IRジャパン)との提携を週内にも発表する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  複数の関係者によると、傘下のSMBC信託銀行がIRジャパンと業務提携契約を結ぶ。三井住友銀行の取引企業向けに、SMBC信託は株主名簿管理や配当金の支払い、株主総会の議決権集計などのサービスを提供する。IRジャパンがシステム管理や事務を請け負う。当面は、新規上場を目指す企業をターゲットに開拓する。

General Images of Sumitomo Mitsui Financial Group Inc.
 
 

  SMBC信託銀は、個人富裕層向けビジネスのほか、法人向けの不動産仲介業務を手掛けている。新規上場企業や個人株主が増えていることから、証券代行業務の市場は拡大すると判断し、参入を決めた。

  企業にとって、株主総会の運営や株主の議決権行使は従来以上に重要度が高まっている。持ち合い解消が進む中、アクティビスト(物言う株主)の動きが活発化し、機関投資家も企業側の提案に無条件で賛成できなくなっている。

  こうした流れを受け、証券代行業務は従来型の単なる名簿管理などの事務業務から、付帯業務とされてきた実質株主判明調査や、役員選任などの会社提案議案に対する賛成票をどのように獲得していくかのコンサルティング業務の重要性が増している。

  証券代行業務は、三井住友信託銀行や三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行の3信託銀行とIRジャパンの4社にプレーヤーがほぼ限られており、同業務に新規参入するのは珍しい。

  SMBC信託とIRジャパンの広報担当者は、ブルームバーグの問い合わせに対してコメントを控えるとした。

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