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ジャクソンホール会合、ドルのトレーダーには空振りに終わる可能性も

  • 9月発表の米雇用統計とFOMC政策決定がより重要に
  • ユーロ・ドルのIVの低下ペースは1週間物が1カ月物を上回る

ワイオミング州ジャクソンホールで今月下旬に開かれるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが金融市場の注目を集めているが、少なくとも為替相場を動かす可能性という点で、この会合は空振りに終わるかもしれない。

  TDセキュリティーズのメイゼン・アイサ氏によれば、ジャクソンホール会合(8月26-28日開催)前後のユーロ・ドルのインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)は、波乱のない展開を示唆している。投資家は為替のポジションを調整する際の手掛かりとしてジャクソンホール会合ではなく、9月3日に発表される8月の米雇用統計と9月22日の連邦公開市場委員会(FOMC)政策決定を待っている可能性があると、同氏は指摘した。

  アイサ氏は「ドルの方向性に関して、年次シンポジウムからはあまり多くの手掛かりを得られないだろうとわれわれは考えている」と述べた。

One-week EUR/USD volatility falls much quicker than one-month

ユーロ・ドルのボラティリティー:白線は1カ月物、青線は1週間物

Bloomberg

  ユーロ・ドルの1週間物IVは、今週1ポイント近く低下して3.78%と、2020年2月以来の低水準。一方で1カ月と3カ月のIVは低下幅が0.5ポイント未満にとどまっている。この差は、投資家の関心がジャクソンホール会合より先に向けられている可能性を示唆していると、アイサ氏は指摘した。

  同氏は「米金融当局がテーパリング(資産購入の段階的縮小)の計画を確定するまで、ドルはレンジ内での推移が続きそうだ」と分析。その上で、「テーパリングに関する発表が必ずしも引き金になるわけではなく、むしろテーパリングの期間とその後の政策(つまり利上げ開始)がドルと金利の方向性により大きな影響を与える可能性がある」と記した。

原題:Jackson Hole Is Shaping Up to Be a Dud for U.S. Dollar Traders(抜粋)

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