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LIBORからの移行、シンガポールで加速-代替金利の利用4倍

  • 新指標のSORAを参照するデリバティブは7月に874億ドル
  • Sドル建て金利スワップは大半がSORAベースになる-メイバンク

シンガポールの銀行はデリバティブ(金融派生商品)取引でロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に代わる指標金利の利用を加速させている。同国は9月末までにLIBORベースの指標金利を廃止する予定。

  決済機関LCHのデータによると、新指標金利のシンガポール翌日物平均金利(SORA)を参照するデリバティブ契約は7月に、5月の4倍の874億ドル(約9兆6500億円)に達した。ただ、LIBORに基づくシンガポール・ドル・スワップ・オファー金利(SOR)を参照する商品の1兆ドルに比べるとまだ小さい。移行運営委員会のデータが示した。

  世界中の政策当局は今後数カ月にLIBORからの移行を進展させる取り組みを強めている。新しい指標金利への秩序あるシフトは、シンガポールのデリバティブ市場の成長促進に役立つ可能性がある。

Accelerating Shift

Use of derivatives linked to Singapore's new benchmark rate surges

Sources: LCH, Bloomberg

  「今後はシンガポール・ドル建て金利デリバティブはSORAベースが主になるだろう」と、メイバンク・キムエン・セキュリティーズの債券調査責任者、ウィンソン・プーン氏が述べた。

  シンガポールでは中央銀行がSORAへの移行に役割を担っている。シンガポール通貨庁(MAS、中銀)は昨年8月から、SORAを参照する変動利付証券を発行しており、発行残高は過去1年で20倍に増え99億シンガポール・ドル(約8000億円)となっている。

Developing Market

MAS expands SORA-linked bill market by amounts and maturities

Sources: Monetary Authority of Singapore, Bloomberg

原題:Libor Shift Quickens in Singapore as Contracts Jump Fourfold(抜粋)

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