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米短期市場トレーダー、債務上限巡る「厄介な問題」に警戒強める

  • 10月と11月に満期を迎える財務省短期証券の利回り上昇
  • 共和党上院議員46人、債務上限引き上げに賛成しないと書簡で表明

米連邦債務上限の突破回避に向け政府が一息つく時間を稼いだものの、この問題を巡る論争の行方が予断を許さなくなると短期金融市場のトレーダーは警戒を強めている。

  共和党上院議員46人は、債務上限引き上げに賛成票を投じるつもりはないとする書簡に署名。米財務省が9月にもデフォルト(債務不履行)に陥るリスクを高めかねない行動を取った。その上、民主党主導の3兆5000億ドル(約390兆円) 規模の予算決議には債務上限の引き上げに関する文言は盛り込まれなかった。その結果、米国の資金繰りが尽きる恐れがあると議会予算局(CBO)の予測する10月と11月に満期を迎える財務省短期証券(TB)は、他の短期債に比べて安くなった。

  直近の動きは、わずかな資産を追い求める資金があふれかえり、行き詰まっている短期資金調達市場をさらに苦しめる公算が大きい。財務省が資金のバッファーを使い果たし、債務上限までの余地を確保するためTビル供給をさらに減らせば、こうした不均衡はさらに続きそうだ。

  TDセキュリティーズのシニア金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「この政治的に『厄介な問題』について新たな論争が行われるようだ」と語った。

  米財務省は今月、政府の資金繰りを支援するため特別な措置を利用し始めており、4日には特例措置をどれだけ継続できるか具体的な見通しは示せないとの見解を示していた。同省はまた、6週間物キャッシュ・マネジメント・ビル(CMB)の毎週の発行を8月19日の決済後に終了する計画。

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原題:
Traders Brace for Debt Ceiling ‘Hot Potato’ Rattling Rates (1)(抜粋)

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