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米国株と国債が上昇、テーパリング議論に再注目-ドル下落

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11日の米国市場では株式と国債がいずれも上昇した。この日発表された指標がインフレの減速を示したことから、コロナ禍からの回復を支えてきた景気刺激策が早期に縮小されるとの懸念が後退した。

  • 米国株はS&P500とダウ続伸、金融緩和の早期縮小観測が後退
  • 米国債は上昇、10年債利回り1.33%に低下
  • ドルが下落、米CPIと国債利回り低下に反応
  • NY原油は続伸-失望誘う在庫統計よりドル安が材料に
  • 金スポットは5日ぶり反発-米CPI受けたドル安で

  7月の米消費者物価指数(CPI)は前月比の上昇ペースが緩やかになった。これを受け、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は過去最高値を更新。S&P500種は昨年3月に付けた安値のほぼ2倍の水準となった。一方、テクノロジー銘柄で構成するナスダック100指数はこの日も下落。投資家の物色対象はアマゾン・ドット・コムなどグロース株からシクリカル株に移った。

  S&P500種は前日比0.3%高の4447.70。ダウ平均は220.30ドル(0.6%)高の35484.97ドル。一方でナスダック総合指数は0.2%低下した。

  JOハンブロ・キャピタル・マネジメントのシニアファンドマネジャー、ジョルジョ・カプト氏は「コアCPIの上昇率が市場予想を下回ったことは、比較的緩やかな正常化路線を見据えているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長やウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁など金融当局穏健派の見方を正当化するように思われる」と分析した。

  米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.33%。米財務省が実施した10年債入札が旺盛な需要を集めたことを受け、国債買いが膨らんだ。

  外国為替市場ではドルが下落。米CPI発表後に米金融緩和政策の早期縮小観測が後退し、ドルが売られた。その後は米10年債入札の堅調を受けた利回り低下に反応し、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数が下げ幅を拡大した。

  ドル指数は0.2%低下。ドルは対円で0.1%安の1ドル=110円43銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1739ドルと、前日までの6営業日連続安から切り返した。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。政府統計で示された米原油在庫の減少幅が予想より少なかったというマイナス材料はあったが、米CPI統計を受けたドル安が追い風となった。

  バイデン米政権が石油輸出国機構(OPEC)などの主要産油国に対し、生産量の回復をより迅速に進めるよう求めたことを受け、一時は2.4%下げる場面もあった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は96セント(1.4%)高の1バレル=69.25ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は81セント上昇して71.44ドル。

Oil whipsaws amid stock dip and virus fears
 
 

  金スポット相場は5営業日ぶりに反発し、一時3カ月ぶりの大幅上昇。米CPIの伸び鈍化を受けてドルが下落したことが、金相場にプラスとなった。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時半現在、1.3%高の1オンス=1751.54ドル。一時は1.5%上昇し、1754.47ドルを付けた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1.2%高の1753.30ドルで終えた。

原題:Stocks, Bonds Rise as Taper Debate Takes Spotlight: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Rally After Strong 10-Year Auction, Gains Pared Late(抜粋)

Dollar Extends Drop With U.S. Yields; Euro Rises: Inside G-10(抜粋)

Oil Gains as Weaker Dollar Offsets Disappointing Stockpile Draw(抜粋)

Gold Gains as More Moderate U.S. Inflation Eases Taper Fears(抜粋)

(市場関係者のコメントを追加、相場を更新します)
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