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米国債、トレーダーは売り再燃を予想-今回はリフレ主導にあらず

  • 売りの中心になると予想されるのは期間5-10年のセクター
  • リフレから利上げ見通しへと焦点がシフト-カーブフラット化へ

米国債オプション市場のトレーダーらは新たな売りの波を予想しているが、今回は2月と異なり長期債ではなく期間5-10年の部分が売られるとみている。

  米国債先物のコールオプションに対するプットオプションの需要の強さを示すリスクリバーサルの1カ月物は10年物と5年物で5月以来の高水準となり、弱気見通しを示唆している。短期および長期の部分に対するプット需要はそれほどではない。プット需要が急増した2月下旬には、長期債プットのプレミアムが高くなっていた。

  オプション市場のポジションは、トレーダーが期間5-10年のセクターが売りの中心になると予想していることを示唆する。これは実質的にイールドカーブをフラット化させることになる。  

Options traders more bearish on belly of curve versus long bond in Feb.

  需要の変化は、投資家の焦点がリフレトレードから中期的な利上げ見通しへと移ったことを示す。リフレトレードの中ではインフレ懸念から長期債が売られイールドカーブがスティープ化していたが、予想より良好な経済指標を背景にした米連邦準備制度当局者からの一連のタカ派的コメントが流れを変えている。

  アトランタ連銀のボスティック総裁は9日、強い雇用データがさらに1、2カ月出れば当局は債券購入のテーパリング(段階的縮小)を開始すべきだと発言。最初の利上げは2022年の最後ごろとも述べ、最も早くて23年の利上げを織り込んでいる市場とのギャップを示した。

  もっとも、イールドカーブ全体でのプットのプレミアムは年初来のピークに比べてはるかに低く、トレーダーが全面的な売りを予想してはいないことを示している。

  イールドカーブのフラット化は中期ゾーンが最も売り込まれることで起こるだろう。リフレトレードが活発だった1-3月(第1四半期)には、20年物利回りが85ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇する一方で、5年物は60bp未満の上昇にとどまったことでカーブがスティープ化していた。

原題:
Traders Bet on a Bond Selloff, Just Not a Reflation-Driven One(抜粋)

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