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米上院、61兆円インフラ包括法案を可決-下院採決時期は不透明

更新日時
  • 道路や鉄道、電力網、水道、高速通信網の改善・整備などを盛り込む
  • ペロシ下院議長は支出・税制計画とリンクさせる戦略の変更示唆せず

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米上院は10日、5500億ドル(約61兆円)規模のインフラ包括法案を賛成69、反対30で可決した。成立すれば過去数十年で最大の公共投資法となり、バイデン大統領の経済政策にとって大きな勝利となる。法案は下院に送付されるが、民主党内の進歩派と穏健派の対立や、より広範な支出・税制計画との絡みで採決時期は不透明。

  バイデン大統領はホワイトハウスで、「これこそがわれわれの『ビルド・バック・ベター(より良き再建)』の具体的な形だ」と発言。「この法案は米国の道路や幹線道路、橋の近代化のための雇用創出につながるだろう」と述べた。

  共和党からはマコネル上院院内総務を含む19人が法案を支持した。民主党のシューマー上院院内総務は、3兆5000億ドル規模の支出・税制計画につながる予算決議案に直ちに重点を移す考えを示した。

Schumer

シューマー民主党上院院内総務(連邦議事堂、8月10日)

Photographer : Win McNamee/Getty Images

  インフラ包括法案の成立に向けた次のハードルは、9月20日まで休会予定の下院だ。民主党のペロシ下院議長は党内進歩派からの圧力を受け、支出・税制案が上院を通過するまで、超党派のインフラ包括法案の採決を認めない意向を示している。一方、穏健派はより早い段階で同法案を採決するよう強く求めている。

  ペロシ議長はこの日、インフラ包括法案の上院通過を称賛。ただインフラ法案と支出・税制案を関連付ける戦略の変更は示唆しなかった。

  インフラ法案が両院を通過して成立すれば影響は全ての州に及ぶ。

インフラ計画の主要プロジェクト
道路・橋など大型プロジェクト:1100億ドル
電力網の改修:730億ドル
鉄道・全米鉄道旅客公社(アムトラック)改善:660億ドル
ブロードバンド普及:650億ドル
飲料水の水質改善:550億ドル
交通・輸送:390億ドル

原題:Senate Passes $550 Billion Infrastructure Plan in Biden Win (1)(抜粋)

(バイデン大統領やペロシ下院議長のコメントなどを追加して更新します)
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