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英中銀、金融引き締めの必要性認識-インフレは予想以上に加速へ

  • インフレ率は年内に4%上回る見込み-5月時点の想定は3%強
  • 債券購入目標維持は7対1で決定-ソーンダース氏が縮小主張

イングランド銀行(英中央銀行)は、英国のインフレ率が従来の予想を上回り年内に4%を超えるとの見通しを示し、物価上昇抑制のためにある時点で「緩やかな引き締め」が必要になるとの認識を明らかにした。

  金融政策委員会(MPC)は7対1で債券買い入れ目標の維持を決定した。ソーンダース委員は可及的速やかに縮小すべきだとして据え置きに反対票を投じた。他の7人は高インフレの大部分は一過性のものだと判断し据え置きを支持した。ただ、インフレ率を「中期的に」目標の2%に一致させるためには景気刺激の手を緩めることが必要だと警告した。

Price Spike

The Bank of England sees stronger inflation in the coming months

Source: Bank of England

Note: Projections based on market interest rate expectations; 2Q number in August forecast is actual reading

  中銀は声明で「5月のインフレ報告で予想されたよりも、顕著にインフレ目標を上回る時期を英経済は体験することになるだろう」とし、「予測対象期間内に緩やかな金融政策の引き締めが必要になる公算が大きい」との判断を示した。5月時点では3%強のインフレ率を想定していた。

  ベイリー総裁は政策と四半期インフレ報告発表後の記者会見で、インフレ加速は過去の尺度に照らして「顕著だ」とした上で、問題はインフレ加速が一時的なものかどうかだが、「需要がサービスなどへと戻るに伴い物価圧力は弱まるというのが、われわれの見解だ」と語った。MPCは「一過性である可能性が高い要素よりも、中期的なインフレ見通しを重視する」とも述べた。

  英経済は年内に2019年の水準を回復する勢いで進んでいるとした上で、経済が予測に沿って進展すれば、「幾分の緩やかな引き締め」が必要となる公算が大きいと言明した。

  インフレ急上昇が一時的だと示唆する「十分な根拠」があるとしながらも、中銀がインフレについて油断することはないとし、必要なら中銀が行動することに「疑問の余地はない」と述べた。

  イングランド銀は、8750億ポンド(約133兆円)の量的緩和(QE)の縮小は政策金利が0.5%に達した時点で開始すると表明。従来よりも低い水準での開始に改めた。

  ベイリー総裁は保有債券の売却について、市場が正常に機能するようになるのを待ち、市場の機能を妨げないよう努めると語った。

原題:*BAILEY: ‘NO QUESTION’ BOE WILL ACT ON INFLATION IF NEEDED、*BOE’S BAILEY: ‘WE’RE NOT COMPLACENT’ ON INFLATION、BOE’s Bailey: Inflation Spike Due to Supply Issues, Labor Market、BOE’s Bailey Says MPC Is Focused on Medium Term Inflation Risks、BOE Warns Tightening Will Be Needed as Inflation Seen Spiking(抜粋)

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