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新興国資産、中国巡る懸念とコロナ感染急拡大が引き続き重しか

  • 新興国株の指標、先進国株との比較で17年ぶり低水準に
  • ワクチン接種の遅れと中国当局の締め付けがセンチメント圧迫

中国に関する投資家の懸念の高まりとワクチン接種状況の格差拡大で、新興国資産は先進国と比べ圧迫された状態が続くと一部の市場参加者は予想している。

  経済が減速している時期に中国当局のテクノロジー部門への締め付けが重なったことで、新興国株の指標は先進国株との比較で17年ぶりの低水準に落ち込んだ。新興国は新型コロナウイルスのワクチン接種で北米や欧州などに後れを取っており、変異株の流行も重しとなっている。

  先進国の景気回復と渡航再開に加え、ワクチン接種進展で集団免疫の獲得に近づく中で、米欧の株式相場は引き続きアウトパフォームすると予想されている。

  モルガン・スタンレーのチーフクロスアセットストラテジスト、アンドルー・シーツ氏は「先進国市場の年内のアウトパフォーマンスを見込んでいる」と指摘。新興国市場については、「ワクチン接種率がより低いことを考慮すれば、コロナによる一段の圧力と新たな変異株を巡る不確実性の高まりに見舞われる」との見方を示した。

Emerging-market shares at 17-year relative low versus developed ones

  MSCI新興市場指数の年初来騰落率は先週、一時マイナスに転じたが、直近では1%余り上昇。同指数のウエートの約3分の1を中国銘柄が占める。先進国株から成るMSCIワールド指数は年初来で約15%上げている。

  MSCI新興国通貨指数は6月に付けた過去最高値から1%余り下落。米ドル上昇が響いた。

Indonesia Ditches Herd Immunity as Delta Pushes It Beyond Reach

ジャカルタのワクチン接種会場(4日)

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原題:
Emerging Markets Hardest Hit by China Crackdown, Virus Outbreaks(抜粋)

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