米ISM非製造業景況指数、過去最高を更新-受注や雇用が改善
Reade Pickert
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米供給管理協会(ISM)が発表した7月の非製造業総合景況指数は、1997年の統計開始後の最高となった。業況と新規受注、雇用の指数がいずれも上向いた。
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ISM非製造業総合景況指数は過去最高を更新。雇用の改善も貢献した
新型コロナウイルスのワクチン接種進展を原動力に、外食や旅行といったサービスの需要がここ数カ月で大きく回復した様子を、指数は浮き彫りにした。国外の需要も持ち直し、新規輸出受注は2007年以来の高水準となった。
一方、供給面の制約がコロナ禍で大きな打撃を受けたセクターの伸びを限定し、物価を押し上げたことも示された。受注残は前月つけた過去最高に近い水準にとどまり、在庫増減の指数は2カ月連続で縮小圏となった。これは、需要が供給を上回り続けていることを意味する。
ISM非製造業景況調査委員会のアンソニー・ニエベス委員長は、「原材料不足やインフレ、物流が引き続き供給に悪影響を及ぼしている」と発表資料で指摘した。
仕入れ価格指数は82.3と、05年9月以来の高水準に達した。雇用指数は53.8と拡大に転じ、採用面の問題が和らぎつつある可能性を示した。
- 統計表
原題:U.S. Service Industries Expanded at a Record Pace in July(抜粋)
(統計の詳細を追加して更新します)
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