コンテンツにスキップする

クラリダ副議長、年内のテーパリング発表と23年利上げ開始を予想

更新日時
  • インフレ見通しに対するリスクは上方向-クラリダFRB副議長
  • 新型コロナのデルタ変異株は経済にとって下方向のリスク-副議長
Richard Clarida, vice chairman of Federal Reserve System, speaks during the National Association of Business Economics (NABE) economic policy conference in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, Feb. 25, 2020. This year's annual conference theme is "Examining Policy Prescriptions in an Election Year."
Richard Clarida, vice chairman of Federal Reserve System, speaks during the National Association of Business Economics (NABE) economic policy conference in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, Feb. 25, 2020. This year's annual conference theme is "Examining Policy Prescriptions in an Election Year." Photographer: Sarah Silbiger/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、米経済が金融当局の予想通りに推移した場合、当局は債券購入のテーパリング(段階的縮小)について年内に発表し、2023年には利上げを開始するとの見通しを示した。

  クラリダ副議長は4日、新型コロナウイルスのデルタ変異株の急速な感染拡大が経済に下方向のリスクをもたらしているとしつつ、成長は力強さを増しインフレ率もこのところの高い水準から低下するとして、向こう数年について明るい見方を描いて見せた。

  クラリダ氏はピーターソン国際経済研究所が主催したウェビナーでの講演で「フェデラルファンド(FF)金利の目標レンジ引き上げに必要な条件は、2022年の終わりまでに達成されているだろう」と述べた。

  また「現在行われている金融・財政政策は、年内に見込まれる力強い経済活動拡大を支援し続けるだろう。ただ新型コロナウイルスワクチンを接種していない人がなお相当数おり、そうした人たちの間でデルタ変異株の感染が急速に拡大している状況は、明らかに見通しに下方向のリスクとなっている」と語った。

The Fed's New Dot Plot

6月FOMCのドット・プロットと予測中央値、FF先物

出所:ブルームバーグ

  力強い成長が続いた場合、クラリダ氏は金融当局が債券購入のテーパリング開始について年内に発表することを支持すると述べた。

  このところ物価を押し上げている需給の不均衡については、時間とともに改善するとしたほか、インフレ期待は今後も抑制されると予想。その上で、「私自身のインフレ見通しへのリスクは上方向だ」とも述べた。

  23年に利上げが始まるという自身の予想について、インフレ率が期間平均で2%になるという当局が昨年採用した目標と整合しているほか、拡張的な財政政策の結果、家計の余剰貯蓄が2兆ドルを超えて積み上がっている現状を考慮したものだと、クラリダ副議長は説明した。

原題:Clarida Sees 2021 Taper Announcement, 2023 Fed Rate Liftoff (2)(抜粋)

(クラリダ副議長の発言を追加し、更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE