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米10年債利回りは2%へ、テクノロジー株多い米国株に逆風-シティ

  • 米国株の判断「ニュートラル」に下げ-「オーバーウエート」から
  • 日本株の判断は「オーバーウエート」に引き上げ

米国株投資のリターンは今後、景気回復と場合によっては金融引き締めによって米国債利回りが上昇することで低下する可能性がある。シティグループのストラテジストらがこのような見方を示した。

  シティは4日、米国株の投資判断を「ニュートラル」と従来の「オーバーウエート」から引き下げた。金利上昇の影響を大きく受けるテクノロジー株の割合が高いことが理由。ロバート・バックランド氏らストラテジストは、最近の国債相場上昇は一時的なもので、2022年に入るころにはマクロ経済成長が米10年債利回りを2%に押し上げると予想した。

  新型コロナウイルス感染再拡大と世界経済の回復が予想ほど強くないとの懸念を背景に、債券相場はここ数カ月回復基調にあり、米10年債利回りは 1.1%台まで低下した。S&P500種株価指数が過去最高値付近で推移する中、利回り上昇が再開すれば株式相場、特に成長株が売られる恐れがある。

Tech-heavy U.S. stocks trade near record highs as bond yields drop

  ストラテジストらはリポートで、「米株市場は成長株のウエートが高いため、実質利回り上昇の影響が特に大きい」と分析した。

  一方で世界の株式にとっては米国債利回りが「致命的」となる可能性は低いとして、利益拡大サイクルの初期の強い兆候がリスク意欲を支えていると説明。利回り上昇の逆風と良好な業績の綱引きで2022年半ばまでの12カ月はMSCIワールド指数のリターンが横ばいになると予想した。

  シティは日本株の判断は「オーバーウエート」に引き上げた。バリュエーションの低さと循環的な世界の回復への感応度を理由に挙げた。利回りとの正の相関を理由に英国株の「オーバーウエート」は維持。セクター別では金融と素材が利回り上昇の恩恵を受けるだろうとも指摘した。

原題:
Citi Cuts Tech-Heavy U.S. Stocks on Treasury Yield Surge Call(抜粋)

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