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ECB緊急購入プログラムの行方、9月決定は時期尚早-カザークス氏

  • あらかじめ警告することなく突然終了することはほぼあり得ない
  • 新たなインフレ目標達成のために景気刺激を加速させることはない

欧州中央銀行(ECB)がパンデミック債券購入プログラム(PEPP)の将来について9月に前触れを示すと期待する投資家は、恐らく失望するだろう。政策委員会メンバーのカザ―クス・ラトビア中銀総裁が述べた。

  PEPPの資金枠にはまだ約6000億ユーロ(約77兆7000億円)が残され、少なくとも2022年3月末まで継続されることになっているため、延長か段階的な終了かを現時点で決定するのはあまりにも時期尚早だと、カザークス氏はインタビューで語った。新型コロナウイルス感染はユーロ圏内の多くの国で再び増えつつあり、新たな行動制限が回復を妨げる恐れもある。

  「不確実性を踏まえ、残されている時間の長さを考えると、今決定する必要性がない。やがてはこれを議論するが、現時点ではまだ時期尚早だ」とカザークス氏は述べた。

ECB in no rush to map course of pandemic bond-buying
 
 

  ECB当局者らは最新の経済予測が公表される9月の会合を、ユーロ圏経済の現状と見通しを検証しパンデミック後の金融政策について協議を開始する重要な場と位置付けている。

  カザークス氏は緊急措置解除の時期と方法を巡る議論の結果を期待する投資家に、忍耐を呼び掛けた。9月の次の政策決定会合は10月28日となる。

  カザークス氏は「われわれが2022年3月終盤になって突然、金融当局の責務は果たしたので緊急措置は終了だと宣言するなどということはほぼあり得ない。当局はあらかじめ市場に警告を発しておきたい。しかしそれは、合理的に考えて可能な範囲内でだ」と語った。

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  ECBは1年半に及ぶ政策点検を経て、インフレ目標を2%とこれまでの2%弱から若干引き上げた。金利ガイダンスも先月変更し、インフレ目標が経済予測の対象期間内に持続的に達成されるという見通しが立つまでは利上げをしないと表明した。

ECBがガイダンス変更、インフレ目標の持続的達成まで金利維持

  これらはECBが景気刺激を拡大するとの臆測も呼んだが、カザークス氏は影響があるとすればペースではなく時間枠に対してだろうとの見方を示し、「インフレ率が持続的に2%に達するまでにかかる時間が長くなるなら、利上げが後ずれするということだ」と述べた。

Inflation Trend

Price growth has been persistently below 2% and ECB goal for years

Source: Eurostat, Bloomberg calculations

原題:
ECB Won’t Rush to Signal Future of Pandemic Program, Kazaks Says(抜粋)

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