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中国国営メディア、ゲーム批判弱める-「精神的アヘン」の表現消える

  • 人民日報の論説、ゲームによる子供への潜在的な悪影響自体は指摘
  • ゲームセクター規制は教育ほど厳しくならない-上海務聖投資管理

中国共産党機関紙・人民日報など国営メディアは4日、ゲーム産業に対する非難を和らげた。前日は新華社通信系の経済参考報が「精神的アヘン」との厳しい表現でゲーム批判を展開したことで、テンセント・ホールディングス(騰訊)など関連銘柄が急落していた。

  人民日報は海外版の論説で、精神的アヘンとの表現は使わずに政府と学校、家庭、社会全体が共同で取り組み、子供の過度なゲーム遊びをより効果的に防ぐ必要があると強調。同紙は共産党中央委員会が管理しており、その立場は最高指導部の見解を反映していると広く認識されている。

ゲーム依存症を予防するには集団的取り組み必要-人民日報

人民日報など国営メディアは4日、ゲーム産業に対する非難を和らげた

  人民日報の論説は控えめな表現を用いたとはいえ、証券日報など他の国内メディアと足並みをそろえてゲームによる子供への潜在的な悪影響を指摘した。こうした批判は、ゲームセクターへの監督が今後強化される公算が大きいことを示唆しているが、学習塾業界に対する締め付けほど厳しくならない可能性がある。

  上海務聖投資管理合夥企業のマネジングディレクター、ファン・ルイ氏は「表現自体は前日ほど辛辣(しんらつ)でないように見えるかもしれないが、インターネット大手に利益の一部を諦めさせ、市民の購買力を高めるという最近の根本的なテーマは変わっていない」と指摘。一方で、規制は業界によって異なる見通しであり、ゲームセクターに対しては教育関連ほど厳しくならないだろうと話した。

Tencent has see-sawed this week as concerns grow of a gaming crackdown

  3日の相場下落のきっかけとなった経済参考報の論説は同日午後に同紙のウェブサイトから削除され、数時間後に再掲載された記事には精神的アヘンや「電子薬物」との文言はなかった。

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原題:Chinese State Media Soften Tone as Criticism of Gaming Continues(抜粋)

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