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入院制限に野党が「人災」と批判、病床確保と在宅体制拡充と政府説明

  • 公明も中等症患者対応に懸念、「撤回も含めて検討し直してほしい」
  • 新型コロナ感染急増、「緊急事態に入りつつある」-田村厚労相

新型コロナウイルスに感染した重症者以外を原則自宅療養とする方針について、与野党から批判や懸念の声が相次いでいる。田村憲久厚生労働相は4日、最悪の事態を想定した重症者病床の確保と在宅での医療体制拡充のためだと理解を求めた。

  衆院厚生労働委員会で立憲民主党の長妻昭副代表は、必要な人が入院できない状況になっているのは政府による「人災だ」と非難し、謝罪を求めた。

  田村氏は感染が急拡大する現状を「緊急事態に入りつつある」とした上で、感染者の急増で宿泊施設の確保が追い付かない場合に備え、「在宅で悪化した時にちゃんと対応できる体制を組む」ことが必要だと強調。入院の制限は「平時」の対応ではなく、制限が必要でない状況となれば「方針を元に戻す」と語った。

  また、公明党の高木美智代氏は「酸素吸入が必要な中等症の患者を自宅で診るなんてことはあり得ない」と指摘した上で、「撤回も含めて検討し直してほしい」と述べた。田村氏は「中等症もいろんな方々がいる。呼吸管理されている方が入院しないことはあり得ない」と患者の状況を考慮する考えを示した。

  菅義偉首相は2日の閣僚会議で、重症者と重症化リスクの高い人は確実に入院させる一方、それ以外は自宅での療養を基本とする新たな方針を示した。自宅療養の場合も地域の診療所が往診やオンライン診療で状況を把握し、症状が悪化した場合には入院する体制を整える考えで、3日には日本医師会などに協力を要請した。

  都内では感染が急拡大しており、3日は3709人(前日2195人)の感染者を確認。年代別では20代が1208人で最も多く、20-30代で全体の55%を占めた。一方で65歳以上の高齢者は3%にとどまっている。

  都が確保しているコロナ用の病床は5967床で、入院者数は3351人で使用率は5割に達している。重症者用の392床には、112人が入院している。

東京都のコロナ新規感染者数

出所:東京都

  

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