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米株への強気センチメントは行き過ぎ-伝統的な逆張り投資家が警鐘

  • 「1株利益の伸び鈍化は株価を一時的に押し下げる傾向」とRBC
  • ヘルスケアと生活必需品オーバーウエート-モルガンSウィルソン氏

米株式市場は好調な企業業績などを背景に1日で5%以上の値下がりがない期間が9カ月続いており、良いニュースが途絶えることがなさそうに見える時もある。投資家の行動にも反映され始めており、専門家を悩ませている。

  米国株は熱狂的な上昇を遂げた後、相場への期待は落ち込むどころか強気な動きがさらに強まっている。JPモルガン・チェースの調査によると、顧客の約3人に2人は向こう数週間に株式を買い増す方針だ。新型コロナウイルスのデルタ変異株の広がりが気掛かりだと回答した少数派でもほぼ全員が影響は一時的とみている。

  こうした舞い上がったセンチメントを背景に、ストラテジストの楽観論の程度を示すバンク・オブ・アメリカ(BofA)の指数は危機後の最高水準に上昇。「逆張りの売りシグナル」に近い水準だと同行は指摘する。利益の伸びがピークに達した後の極めてリスクの高い時期に投資家は非常に強気になっている。過去のこうした時期には平均以下のリターンを記録している。

  ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「熱狂がまだ広がっている」とした上で、「企業利益と経済成長率、刺激策がピークに達するというトリプルピーク理論はまっとうであり、投資家は慎重になるべきだ。成長率と企業利益はなおプラスで推移するだろうが、そのペースは減速し、市場はそれに反応するだろう」と語った。

  S&P500種株価指数を構成する企業の第2四半期利益が前年同期比89%増となる堅調な決算シーズンのさなかにあるが、伸び率は今後3四半期に徐々に鈍化する見込みだ。RBCキャピタル・マーケッツによると、リセッション(景気後退)脱却後の過去3回のそうした局面で株価は低迷した。

  同行の米株戦略責任者ロリ・カルバシナ氏は「1株利益の伸び鈍化は株価を一時的に押し下げる傾向がある」とした上で、「これは米株市場が全般的に今年下期に緩やかに下げる見通しの根拠になる」と分析した。

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クレジット:RBC

  一方、モルガン・スタンレーの米国株担当チーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏は米国株が景気サイクルの初期段階から中期段階への過渡期にあると主張する。同氏のリポートによると、この時期は相場が幅広さを欠き、質の高い銘柄が市場平均を上回るパフォーマンスを示すなどの特徴がある。

  次の段階への移行に伴う調整が見込まれるため、サイクルの初期段階のセクターを回避し、よりディフェンシブなポジションを取るよう投資家に推奨。同氏のチームは短期的な成長鈍化に備え、ヘルスケアと生活必需品をオーバーウエートとしている。

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クレジット: BofA

原題:
Old-School Contrarians Say Stock Sentiment Getting Out of Hand(抜粋)

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