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長期金利がゼロ%に低下、需給の良さや米金利低水準で買い優勢

更新日時

債券相場は上昇。長期金利は今年に入って初めてゼロ%を付けた。米国の長期金利が約5カ月ぶり低水準付近にあることに加えて、前日の10年利付国債入札や日本銀行が実施した国債買い入れオペで需給の良さが示されたことで買いが優勢だった。

  • 新発10年債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低下のゼロ%と、昨年12月16日以来の低水準
  • 新発5年債利回りは0.5bp低下のマイナス0.135%と、昨年9月24日以来の低水準
  • 長期国債先物9月物の終値は5銭高の152円49銭。米長期金利が低下した流れを受けて買いが先行し、午後は日銀オペ結果を好感して一時152円53銭まで上昇
長期金利の推移

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介債券ストラテジスト

  • 10年国債利回りはゼロ%をつけたが、いつゼロを割ってもおかしくない
  • 国内勢はゼロ以下への抵抗感から買い進めにくく、追いかけていかない感じだったが、日銀オペで需給の引き締まりが示されたこともあり、先物主導で10年金利はゼロを付けるかたちに
  • ただ、特段材料はなく、先物主導の動きの中でマイナス金利で定着するとはみていない
  • 日銀オペは1年超3年以下、3年超5年以下で応札倍率が低く、実勢より少し低いところで札が入り、需給の引き締まりが示され、午後は中期ゾーン中心に金利が低下

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • 米金利が低水準にあるなど外部環境によるものと、日銀オペの好結果やきのうの10年債入札の結果という需給の良さもあって、10年金利はゼロ%を付けた
  • 今後はゼロ%近辺でもみ合うイメージを持っているが、マイナスを深堀りするとはみていない。米長期債の1%台前半と円債のゼロ%というバランスはいいところまで来たという判断
  • 夏相場で瞬間的に10年金利がマイナス圏に入る可能性はあるが米金融正常化に絡むイベントを控えている中で、金利低下余地は限定的だと思っている

日銀オペ

  • 残存期間1年超3年以下の日銀国債買い入れオペの応札倍率は2.19倍、3年超5年以下は2.15倍といずれも3月以来の低水準
  • 同時に実施された10年超25年以下の応札倍率は2.26倍と前回からやや上昇
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)

米長期金利

  • 3日の米10年国債利回りは前日比1bp低い1.17%程度で終了。4日の時間外取引では1.18%付近で推移

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.130%
-0.135%0.000%0.370%0.625%0.720%
前日比横ばい-0.5bp -0.5bp-1.0bp-0.5bp-0.5bp
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