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SPAC絡む異例の取引、ソフバンクG出資企業が断念-ブームに冷水

  • 先にSPAC通じて上場していた子会社買い戻しを撤回-株価急落
  • 注目されていた異例の取引、頓挫でSPAC熱さらに冷める可能性

株式非公開のバイオ医薬品企業、ロイバント・サイエンシズは、2つの特別買収目的会社(SPAC)が関わる元子会社買収計画を断念した。買収対象だったイムノバントは上場来安値に下落した。

  ソフトバンクグループなどが出資するロイバントはSPAC「モンテス・アルキメデス・アクイジション」に身売りして上場し、調達した資金を使って、別のSPACへの売却で2019年に上場を果たしていたイムノバントを買い戻す計画だった。撤回を受けてイムノバント株は26%下落した。

  2日の発表によると、ロイバントはイムノバント買収に代わり、自己免疫疾患に対する治療法の開発を同社が継続できるように約2億ドル(約220億円)出資して約1700万株を取得。この結果、ロイバントのイムノバント持ち分は57.5%から63.8%に上昇するという。発表によれば、ロイバントは最近の平均株価に15%上乗せの1株11.75ドルでイムノバント株を取得した。 ロイバントはSPACとの合併は進める。

  SPACと合併後に別のSPACが絡んだ企業を買収するというロイバントの当初の計画は前例のないもので、届け出時に概要が示された際、驚きが広がっていた。

  今回の計画撤回を受けて、揺らぎつつあるSPACへの熱意がさらに殺がれる可能性がある。SPAC株を巡っては目を引くような急落の例もあり、全体の価値は2月のピークから約4分の1失われている。

参考記事
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The drugmaker's shares sell for a fraction of last year's high

原題:
SPAC-on-SPAC Deal Falls Apart, and So Does Immunovant’s Stock(抜粋)

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