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日産、茨城県のEV電池工場建設に約500億円投資へ-中国メーカーと

  • 日産はエンビジョンAESC株の保有比率拡大など模索-関係者
  • 電動化の流れを受け、EVの鍵となる電池向けの投資計画が相次ぐ

日産自動車と中国・遠景科技集団(エンビジョングループ)傘下の電池メーカー、エンビジョンAESCが共同で建設する電気自動車(EV)用の国内電池工場に計約500億円を投資する計画であることが分かった。

Nissan Motor CEO Makoto Uchida and New Electric Crossover Ariya

日産が販売を予定する新型EV「アリア」

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  ブルームバーグが確認した資料によると、両社が当初約500億円を投じて茨城県に建設する新工場の年間生産能力は6ギガワット時となる見通し。稼働開始は2023年の予定で、その後約5年以内に最大1000億円、18ギガワット時まで投資を拡大する計画もある。日産の投資計画は4日にも発表される。

  世界的な電動化の流れを受け、自動車メーカーなどはEVの基幹部品である電池向けの投資計画を相次いで打ち出している。米自動車大手フォード・モーターは韓国SKイノベーションと米国2工場でEV用電池を共同生産することで合意したほか、独フォルクスワーゲンも欧州6カ所で電池工場を建設する意向を明らかにしている。

  日産広報担当の百瀬梓氏はエンヴィジョンAESCによる茨城県での工場建設計画について直接コメントはできないとした上で、同社は日産のEV「リーフ」の電池を10年以上にわたって供給してきた重要なパートナーだと述べた。

  主要市場である日本、米国、中国、欧州で投入する新型車を30年代の早期から全て電動車にする目標を掲げる日産は先月、エンビジョンAESCなどと英サンダーランドに電池工場を含めた生産拠点を建設すると発表。内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は先月のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、他の主要市場でもEV関連の投資を検討していく考えを示していた。  

  日産は18年に同社が大半を売却したオートモーティブエナジーサプライを前身とするエンビジョンAESCの株式20%を保有する。関係者によると、電池開発での協力拡大や車載用電池の安定調達に向け、日産はエンビジョンAESC株式の保有比率の拡大や提携拡大を模索している。

  茨城の新工場についてはNHKが5月に先に報じていた。

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