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中国共産党政治局、的を絞った景気対策の強化示唆-リスクに対応

  • 追加の預金準備率引き下げはあり得る-UBS
  • 貸出金利を安定的で低めの水準に誘導へ、金利市場改革通じ-人民銀

中国共産党中央政治局は7月30日の会議で一段と的を絞った景気支援策を示唆した。新型コロナウイルス感染拡大に直面する中で成長に悪影響が及ばないよう取り組む。

  シティグループとUBS、オーバーシー・チャイニーズ銀行のエコノミストらによれば、当局は苦境に陥っている中小企業を支援し、財政支出を拡大、市中銀行の預金準備率を再び引き下げる公算が大きい。

  シティの劉利剛氏らエコノミストは8月2日のリポートで、「景気を支える政策対応が強化される可能性がある」と指摘し、「年央の政治局会議が示したように、特に実施中の中小企業への的を絞った支援策が拡充されるとみている」とコメントした。

China's manufacturing and non-manufacturing PMIs continue to ease

  

  中国国家統計局が7月31日発表した同月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.4と、6月の50.9から低下。ブルームバーグ調査のエコノミスト調査予想中央値は50.8だった。財新伝媒とIHSマークイットが8月2日に発表した7月の中国製造業PMIは50.3と、6月の51.3から低下した。

中国製造業PMI、7月も低下-下期の景気回復はより安定ペースか

  景気減速の兆しの中で、8月2日の中国国債相場は上昇。10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下がり2.8%と、2020年6月以来の低水準となった。

  シンガポールのメイバンク・キムエン・セキュリティーズで債券調査責任者を務めるウィンソン・プーン氏は、政治局会議と弱めのPMI統計は「成長の勢い鈍化とそれに対応する政策支援への意向を示唆しており、中国国債の需要を下支えている」と述べた。

China's 10-year yield falls to lowest since June 2020

  政治局はまた景気を支えるため、地方政府の特別債発行を通じた財政支出を年後半に増やすことも示唆。

  UBSグループの汪涛氏らエコノミストは7月31日のリポートで、政策の「急旋回はない」との文言がなくなったことは引き締めスタンスの終了を示している可能性があると分析。利下げの公算は小さいものの、流動性を増やすため追加の預金準備率引き下げはあり得るとし、与信の伸びは年後半に恐らく安定化するとも予想した。

  中国人民銀行(中央銀行)は7月31日に公表した声明で、金利市場の改革を通じ実際の貸出金利を安定的で低めの水準に誘導すると表明した。

原題:China’s Politburo Signals Targeted Support as Growth Risks Mount、China Bond Rally Accelerates as More Slowdown Signs Emerge(抜粋)

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