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三井物が22年ぶりの商社首位奪還も、資源価格の恩恵-SMBC日興

純利益で総合商社2位の三井物産が、鉄鉱石や原油価格など資源価格の上昇を背景に今期(2022年3月期)に伊藤忠商事を抑えて首位となる可能性が浮上している。

  SMBC日興証券の森本晃シニアアナリストはブルームバーグの取材に対し、業績予想の前提条件となる商品市況が同社の想定以上に高止まった場合には、今期の三井物の純利益は前期比2倍の約6700億円と、商社トップに躍り出る可能性があるとの試算を示した。首位に返り咲くのは22年ぶりとなる。

今期、首位奪還なるか

強気シナリオ維持すれば総合商社トップに

出所:ブルームバーグ、SMBC日興証券

2022年3月期の純利益見通し

  エネルギー部門と金属資源部門を合わせた三井物の純利益は全体の6割超となっていることから、鉄鉱石など資源価格が業績に与える影響は大きく、利益が上振れする公算が高い。

  SMBC日興では強気のシナリオとして、今期の鉄鉱石価格が1トン当たり180ドル、原油価格が1バレル当たり70ドル、原料炭価格が1トン当たり150ドルと想定している。一方、鉄鉱石価格は7月中旬には同200ドルを超えていたが足元では180ドルを下回っている。

  米ゴールドマンサックス・グループは2021年後半の鉄鉱石価格の平均が195ドル、クレディ・スイス・グループは21年の平均が179ドルになると予想している。

  森本氏はダウンサイドのリスクとして、粗鋼生産を抑制する方向にかじを切った中国政府の意向があると指摘。鉄鉱石需要を減少させるようになると「市況を冷やしかねない要素になる」との見方を示した。

  今期純利益が商社トップとなる可能性について三井物の広報担当はコメントを控えた。三井物や三菱商事、丸紅は3日に、伊藤忠商事や住友商事は4日に4-6月期の決算発表を予定している。

  

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