コンテンツにスキップする

ブレイナードFRB理事、パウエル氏との違い示唆-次期議長人選控え

  • ブレイナード氏、金融リスクに対する規制手段利用にはるかに前向き
  • パウエル氏の再任なければ、ブレイナード氏が次期議長の最有力候補

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を巡るバイデン大統領の判断を前に、ブレイナード理事はパウエル議長とやや異なる立場を明らかにした。

  パウエル議長が来年2月に再任されない場合に議長職を引き継ぐ公算が最も高いと考えられているブレイナード氏は、7月30日遅くにアスペン経済戦略グループとの会合に参加。質疑応答で同氏は、資産バブルなど金融の行き過ぎを回避するための規制ツールの利用についてパウエル議長率いる現体制よりも、はるかに前向きな姿勢を示した。

  また、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を採用する意欲とその判断を進める熱意がパウエル氏より高いことも明らかにした。

  しかし、ベテラン政策当局者のブレイナード氏は、FRBの存在意義である金融政策についてはパウエル氏に同調。FRBによる大規模債券購入の縮小開始には雇用市場にさらなる顕著な改善が見られることが必要だと指摘した

IMF World Economic Outlook Press Briefing

ブレイナード理事

  バイデン大統領は早くても9月まで次期FRB議長人事を決断しない見通し。FRB議長指名は上院による承認が必要で、パウエル議長の現行4年間の任期は来年2月上旬に満了する。

  金融規制強化を提唱する団体ベター・マーケッツのプレジデント、デニス・ケレハー氏は、次期議長はブレイナード氏かパウエル氏の二択になる公算が大きいとみる。ケレハー氏は「FRBが金融や経済面で米国民の生活に劇的なインパクトを与えるだけでなく、(民主党政権の)政策課題や価値観にも影響を及ぼす」時期には、規制志向が強めのブレイナード氏の議長就任を支持すると述べた。

  トランプ前大統領による指名でFRBのトップに就いた共和党系のパウエル氏(68)とは異なり、ブレイナード氏は正式な民主党員。2014年以来FRB理事のブレイナード氏(59)は、オバマ政権下で財務次官(国際問題担当)を務めた経歴も持つ。

関連記事
ブレイナードFRB理事、一段の雇用改善必要-テーパリング開始には

原題:Brainard Differs With Powell Ahead of Biden Fed Chair Choice(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE