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ブレイナードFRB理事、一段の雇用改善必要-テーパリング開始には

  • 最近のインフレ高進は一時的に終わる公算が大きいと示唆
  • 米経済へのリスクは両方向-下方向の要因にデルタ株の広がり挙げる

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は30日、資産購入を段階的に減らすテーパリング開始の基準を満たすには、雇用市場にさらなる改善が必要だとの認識を示した。

  ブレイナード理事はアスペン経済戦略グループ向け講演原稿で、ここ最近のインフレ高進は一時的に終わる公算が大きいと示唆したほか、米経済へのリスクは上下両方向あるとも述べた。下降させるリスクとして新型コロナウイルスのデルタ変異株の広がりを挙げた。

IMF World Economic Outlook Press Briefing

ブレイナード理事

  連邦公開市場委員会(FOMC)は今月開いた定例会合で、最大雇用と2%インフレという目標に向けて「一段と顕著な進展」が見られるまで、月額1200億ドル(約13兆1700億円)ペースでの資産購入を続ける方針を維持している。

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  ブレイナード理事はテーパリング開始基準を満たすには「雇用にまだ進展の余地がある」と述べたほか、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の雇用水準に「680万人足りないほか、パンデミック前のトレンドに対して910万人下回っている」と説明した。

  同理事は9月分の経済データが出そろえば、最大雇用の目標に向けた進展の評価がやりやすくなるとの期待を示した。次回のFOMC会合は9月21、22両日開催のため、テーパリングを巡る決定を同会合の後まで先送りしたい意向が示唆された。

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The Fed's preferred inflation measure keeps accelerating

  ブレイナード理事は講演原稿で何度も、インフレ圧力が根付き期待される物価上昇率が当局目標の2%を上回るリスクに注意を払っているとした上で、そのような展開は自身の基本シナリオではないと強調。「最近の高めのインフレデータは一部のセクターにおける需給ミスマッチを反映しているもので、一時的に終わる公算が大きい。物価の大幅上昇に現在つながっている多くの要因は、来年の今ごろまでには消える可能性が高い」と述べた。

  理事は実際の講演では原稿を読まず、質疑応答に時間を充て、原稿で指摘した多くのポイントに言及した。

原題:Brainard Says Jobs Market Has Ways to Go to Meet Fed Taper TestBrainard Says Jobs Market Has Ways to Go to Meet Fed Taper Test (抜粋)

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