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ロビンフッド、上場初日に厳しい現実-個人投資家の反応冷ややか

  • ロビンフッド株は公開価格を8.4%下回る34.82ドルで取引終了
  • 株式市場の熱狂的瞬間を捉えるためIPOを急いだことに疑問高まる

株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツの上場初日は、個人投資家台頭の代名詞となった同社にとって恥ずかしい事態となった。ロビンフッドのアプリで取引する投資家が、ロビンフッド株に見向きもしなかったためだ。

  それどころか、ゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングスなど「ミーム銘柄」を買うために今年ロビンフッドの手数料無料の取引アプリに殺到した人々の一部は29日、同社の株価急落をほくそ笑んでいるようにも見えた。

  ロビンフッドはほとんど踏んだり蹴ったりの状況にあるように見える。ミーム銘柄の熱狂の最中にあった1月に一時的に取引制限を決めた時は、顧客から冷笑を買った。ロビンフッド株の公開価格は28日遅くに仮条件レンジの下限に設定された。29日の取引開始のほぼ直後に株価は下落し、一時は12%安まで値下がりした。

  ロビンフッド株は最終的には下げ幅を縮小し、公開価格を8.4%下回る34.82ドルで取引を終えた。それでも、上場初日のパフォーマンスとしては、新規株式公開(IPO)規模がロビンフッドと同水準ないし上回った米企業の中で過去最悪となった。同社が株式市場の熱狂的な瞬間を捉えるためにIPOを急いだことに対して、新たに疑問が高まった。

Cold Receptions

Robinhood posted the worst debut session ever by a U.S. IPO of its size

Source: Bloomberg

Note: Shows companies that raised $2.09 billion or more in their initial public offerings.

  また、ロビンフッドとユーザーの関係についても、警戒信号が点滅している可能性がある。ロビンフッドは、ユーザーとスポットライトを共有することを目指した。顧客が29日にログインすると、IPOを祝して同社から特別な感謝のメッセージを受け取り、「iPhone(アイフォーン)」を振ることでバーチャルのベルを鳴らすことができるようになっていた。

  しかし、ユーザーが同社最大の瞬間に結集することはなかった。「金融の民主化」という同社の使命に完全に背を向けた人もいた。

  フロリダ州フォートローダーデールの機械工、ジュリアン・バリオスさん(26)は取材に対し、「ゲームストップ株やAMC株の状況を踏まえ、最高経営責任者(CEO)はもっと上を目指す必要があると言ったのだと思うが、それには遅過ぎた」と述べ、「ロビンフッド株を買うつもりは全くない。自分の金を使う価値がない」と話した。

  ロビンフッドの広報担当者は、同社の公式発表以外のコメントを控えた。

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原題:Robinhood’s Race to Meet Meme Stock Moment Faces Harsh Reality(抜粋)

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