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クレディ・スイス、報酬77億円を回収-アルケゴス損失の責任は個人に

更新日時
  • 法律事務所に委託した調査の結果を発表-システムに不備なし
  • 合計23人を処分-犯罪性はなかったと結論付けた

クレディ・スイス・グループは米アルケゴス・キャピタル・マネジメントに関連して被った損失は、行員が繰り返し危険信号を無視した結果だとの結論に達した。

  同行はこの問題に絡み幹部9人を解雇したほかボーナスを含め報酬約7000万ドル(約77億円)を返還させた。合計で23人が処分を受けたと、同行が29日、法律事務所ポール・ワイス・リフキンド・ワートン・ギャリソンに委託した調査の結果と共に発表した。ファミリーオフィスのアルケゴスはクレディ・スイスの顧客だった。

  調査報告によると、同行のシステムは正しくリスクを認識したが、リスクに対する「姿勢が怠慢」なプライムサービス部門が組織的にこうしたシグナルを無視したという。

  報告書は「大規模で持続的な取引高上限の違反など多数の警戒信号が出されていた。これらはアルケゴスの集中的で不安定かつ担保不足のスワップポジションがクレディ・スイスにとって破滅的なリスクとなり得ることを示唆していた」と分析。

  「アルケゴス問題は部門とリスク担当者の能力に疑義を抱かせる。アルケゴスのリスクの重大さと緊急性を理解するのに必要な全ての情報を持っていたにもかかわらず、断固として迅速に行動する機会を一度ならず逸した」としている。

  報告書は犯罪性はなかったと結論付けた。クレディ・スイスは信用リスクを管理する20の新たなポストを設け、投資銀行部門を担当する最高リスク責任者を指名、全てのヘッジファンド顧客の担保が、同行にもたらし得るエクスポージャーを反映する仕組みに変更したと説明した。

  アルケゴス問題では既に、投資銀行部門を統括していたブライアン・チン氏やリスクおよびコンプライアンス責任者だったララ・ワーナー氏が退社している。また、多数のバンカーが業務と報酬への影響を懸念して同行を去った。

  アルケゴス損失は4-6月(第2四半期)の業績にも影響し利益は予想を下回った。

クレディ・スイス、4-6月利益は予想に届かず-トレーディング低調

  アントニオ・ホルタオソリオ会長は発表文で「行員1人1人がリスク管理者であるような、個人の責任と説明責任の文化を育てることにコミットしている」と表明した。

原題:Credit Suisse Claws Back Pay as It Faults Staff for Archegos (1)(抜粋)

    これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。

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