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日産株が大幅上昇、一時9.5%高-今期3年ぶり黒字転換の見通し

更新日時
  • 「決算はポジティブサプライズ」とSMBC日興、野村証は格上げ
  • 中計で掲げた21年度の営業利益率目標の達成に自信-内田CEO

日産自動車の株価が29日、一時前日比9.5%高の650円と昨年5月28日以来の日中上昇率となった。前日に今期(2022年3月期)の営業利益が1500億円と3期ぶりに黒字転換する見通しを発表したことが好感された。

  SMBC日興証券の木下壽英アナリストは28日付のリポートで、27日に発表された三菱自動車の「好決算を踏まえても、今回の決算はポジティブ・サプライズ」と評価。また、会社が示した今期業績見通しは相応にリスクを織り込んでいることなどから、「必ずしもチャレンジングな数値とは考え難い」とした。

  市場予想を上回る水準の業績上方修正を受けて野村証券は29日、日産を「中立」から「買い」に格上げ。目標株価は780円に従来の510円から引き上げた。

日産の株価は一時前日比9.5%高と昨年5月28日以来の日中上昇率

  日産は昨年5月に発表した中期経営計画で中国合弁会社比例連結ベースの営業利益率を22年3月期に2%、24年3月期に5%とする目標を掲げた。内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は28日のオンライン会見で、同営業利益率の「21年度のマイルストーンを達成できると考えている」と自信を示した。

  「日産は確実にその輝きを取り戻しつつある」と内田社長は指摘。その上で、「これまでの日産はどちらかというと自分自身との戦いだった。これからが本当の意味で日産という会社の真価が問われるものだと思っている」と続けた。

  シティグループ証券の吉田有史アナリストは英文メモで、業績発表を受けて日産の株価は同証券が目標株価とする650円に近づいていくと予測。しかし、株価がその水準を超えてさらに上昇するには、日産が中計目標を達成できると市場が納得するためにより多くのことを確認する必要があるとの見方を示した。

日産、通期営業損益が1500億円の黒字に-業績好調で3期ぶり転換 (2)

  

(アナリストや社長のコメントを追加して更新します)
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