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尾身会長、コロナ感染「拡大間違いない」-危機感共有されず

更新日時
  • 「最も厳しい状況」、政府はしっかりメッセージ発信を
  • 五輪の感染防止は政府の「責任」、首相は中止否定
尾身茂会長

尾身茂会長

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は29日、感染者数の急増について「危機感が共有されていない」とした上で、「このまま放っておけば感染がさらに拡大する傾向は間違いない」との認識を示した。

Japan Prime Minister Yoshihide Suga Declares State of Emergency

尾身茂氏

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  尾身氏は参院内閣委員会で、ワクチンの効果はあるものの、若い世代の接種はこれからであり「感染を下げる要素はあまりない」と指摘。救急外来の受け入れ拒否など「多角的にみると医療のひっ迫は始まっている」と述べた。

  現在の状況は、1年半に及ぶコロナ対応の中で「最も厳しい状況にいる」との見方も示した。政府は、国民への「今まで以上にしっかりとしたメッセージ」の発信が必要だと訴えた。

  東京五輪については、政府や組織委に対し「五輪期間中に感染拡大、医療ひっ迫を防ぐために、すべきことは全てやることが当然の責任だ」と求めた。

  尾身氏ら専門家が先月まとめた提言では、五輪は「規模や社会的注目度が通常のスポーツイベントとは別格」であり、「全国各地での人流・接触機会の増大による感染拡大や医療ひっ迫のリスクがある」と指摘していた。

  緊急事態宣言下で開催中の東京五輪は大会7日目を迎えており、大半の会場が無観客で行われている。菅義偉首相は27日、記者団に中止の選択肢はあるかと問われ「人流も減っており、そこはない」と述べた。

  東京都では28日、3177人(前日2848人)の新型コロナウイルス感染を確認。1日当たりの感染者数は初めて3000人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。 

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(尾身氏のコメントの詳細を追加しました)
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