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日本株反発、米早期利上げと中国規制への懸念が後退-電機や精密高い

更新日時

東京株式相場は反発。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げ時期はしばらく先になるとの認識を示し、金利上昇への不安が後退した。中国政府による規制強化への懸念が和らいだことも投資家心理を後押しした。開示が本格化する企業業績への期待も出て、電機や精密機器などが高くなった。ウーバー株の一部売却が報じられたソフトバンクグループの上げも目立った。半面、国内で新型コロナウイルス感染者が急増していることへの懸念が株価への重しとなった。

  • TOPIXの終値は前日比7.78ポイント(0.4%)高の1927.43
  • 日経平均株価は200円76銭(0.7%)高の2万7782円42銭
TOPIXの推移

市場関係者の見方

JPモルガン・アセットマネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジスト

  • FOMCを無難に通過した安心感、中国の規制強化への懸念が和らぎリスクを取りやすくなったこと、半導体や自動車など日本企業の好決算を好感した
  • こういう好材料があっても、国内の感染状況がまだ厳しく悪材料が出尽くす状況にはまだ至っておらず上値を抑えた

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジスト

  • FOMCは良くも悪くもサプライズがなく、実質金利は低下しており安心感につながっている
  • 企業決算で外需関連は心配していない。国際通貨基金(IMF)が日本を除く先進国の経済見通しを上方修正し、米国ではインフラ投資期待が盛り上がっている。内需は今の国内状況踏まえると慎重な見通しが出てくるかもしれない
  • コロナウイルス感染についてはワクチンの普及が遅れている日本では今の増え方だと2週間後に死亡者数が増える可能性がある。緊急事態宣言も既定の期間で終わるか見通しにくく株価への悪影響は避けられない
  • 最悪のケースでは、エコノミストは秋の経済回復シナリオを書き換える可能性が高くなる。菅政権の支持率は一段と下がる可能性があり、日本株の重しになっている

東証33業種

上昇率上位精密機器、海運、電機、金属、情報・通信、ガラス・土石、非鉄金属、機械
下落率上位陸運、空運、食料品、倉庫・運輸、小売業、水産・農林、建設

背景

  • FOMC、テーパリングへと経済は「進展した」-その時期はまだ先
  • 中国・香港株が大幅上昇-当局は締め付け懸念緩和の取り組み強化
  • 米超党派議員団、広範なインフラ計画で合意-28日夜に動議採決も
  • ソフバンクGがウーバー株一部売却、滴滴の投資損失穴埋め-報道
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