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東京の酷暑に苦しむ五輪選手、新型コロナの試練に追い打ち

更新日時
  • 東京大会は最も気温が高い大会として五輪史に残る見通し
  • アーチェリー選手は一時意識を失う、試合開始時間の変更求める声も

日本の暑さが東京五輪に挑むアスリートに襲いかかっている。既に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)下の大会という異例の状況で闘う選手にとって、最高のパフォーマンス発揮を一層妨げることになりかねない。

  都内の最高気温が23日にセ氏34度を記録する中、ロシア五輪委員会(ROC)のアーチェリー選手が熱中症のため一時意識を失った。メディア各社の報道によると、男子テニスのノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)は酷暑を避けるために試合開始時間の変更を求めた。

Archery - Olympics: Day 0

手当てを受けるROCのスベトラーナ・ゴムボエワ選手(23日、夢の島公園アーチェリー場)

Photographer: Justin Setterfield/Getty Images

  ラグビー7人制女子に出場するイロナ・マー選手(米国)は28日、ブルームバーグの取材に対し、「厳しい暑さで、湿度も非常に高い」と指摘。「冷たいタオルを使ったり、アイスキャンディーを食べたりするなど、栄養士とトレーナーが何とか体を冷やす方法を考えている」と暑さ対策について語った。

  気象庁の予報によると、東京の今後1週間の最高気温は32-33度の見通し。熱波の影響から今夏の米国や中国、欧州各地で異常気象が発生する一方、日本の気温はここ数年の範囲内でおおむね推移している。もっとも、地球温暖化の影響で東京は気温の上昇ペースが最も速い都市の一つで、今回の大会は五輪史上、最も暑い大会の一つとして記録に刻まれそうだ。

TOKYO 2020 OLYMPICS DAY 5 TRIATHLON WOMEN

車いすで休むトライアスロンのベルギー代表、クレア・ミシェル選手(27日)

Photographer: Benoit Doppagne/AFP/Getty Images

  テニス男子シングルス1回戦に出場したダニエル太郎選手は25日、ツイッターへの投稿で、「あの暑さの中だったので試合中軽い熱中症、試合後痙攣(けいれん)に自分も相手も苦労した」と当時の状況を説明した。 

  国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長は、東京五輪はあらゆる困難を克服すると自信を示した上で、「日本で競技を実施することは可能であり、実際にうまく行われていることを考慮する必要がある」と語った。

原題:
Olympic Athletes Struggle With Tokyo’s Sweltering Summer Heat(抜粋)

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