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中国への投資、プロも先読めず-リスク・リワード方程式変わった

  • 中国の長期的なポテンシャルもリスクを冒すの十分な理由にはならず
  • 締め付けは予想以上の激烈さ-投資家は次はどこが標的かと戦々恐々

中国資産の価格急落で世界のマネーマネジャーらは対中投資戦略の再考を余儀なくされている。

  経済成長についても規制の状況についても、予測するのはこれまでよりはるかに難しくなったと世界の投資家のプロは感じている。アメリプライズ・ファイナンシャルのアンソニー・サグリンベン氏にとっては、中国の長期的なポテンシャルももはやリスクを冒すの十分な理由にはならないように思われる。カイロス・パートナーズのアルベルト・トッキオ氏は、数日前に売る決心をした自分は幸運だったと思っている。

  中国債券をロングにしているリーガル・アンド・ゼネラルのマルチアセットファンド責任者ジョン・ロー氏は「これだけ多くの否定的な声があると、市場で優勢な議論に対して反論する根拠があるのかと疑問になってくる」と述べた。「パニックのさなかに売ることだけは避けるつもりだ」と付け加えた。

  中国当局は教育関連企業とテクノロジー企業を標的に広範な改革措置を打ち出しており、共産党がどこまで締め付けを強化するのかという疑念を生んでいる。

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  懸念を背景にMSCI中国株指数は6月初め以降20%下落、26、27両日での計11%下落は2日間として2008年以来の大きさとなった。

  カルミニャックのファンドマネージャー、ハイヤン・リラベ氏は「最近の取り締まりは予想以上の激烈さだ。投資家は次はどこが標的になるだろうと戦々恐々としている」と述べた。市場の不安は鮮明で、27日には米国のトレーダーが中国資産を売るとの臆測が下げを加速させた。

Chinese stocks and bonds capitulated as investors rushed for the exits

  中国企業に投資するファンドは米国の上場投資信託(ETF)の中で最大級の打撃を受けた。iシェアーズ中国大型株ETF(FXI)は今週約9%下落。過去2週間に10億ドル(約1200億円)余りが流入したクレーンシェアーズCSIチャイナ・インターネット・ファンド(KWEB)は2日で約15%下げた。

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  ステート・ストリートのUS・SPDRビジネスのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「歴史的に中国は成長と革新を最優先してきたが、ここ数四半期は社会的規制の問題を最優先しているようにみられる。その結果としての市場のボラティリティーも受け入れる構えのようだ」と述べた。

  ミラー・タバク+のチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は、中国の締め付けは「アリババグループの馬雲(ジャック・マー)氏が強大になり過ぎたためで、1回限りのことだと誰もが考えていたが、最近数カ月の動きを見て今では、中国の政策変更だということが分かった。中国投資に関するリスク・リワードの方程式は大きく変わってしまった」と話した。

原題:Overseas Pros Worry Nobody Has an Edge Trading China Anymore(抜粋)

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